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「いいぞ…そうだ。それでこそ愛しい我が娘。その射抜くような瞳、その魔力、そして適応力、知識…実に俺様好みに育ってくれた。右腕として教育するに相応しい。」
「お褒め頂き光栄ですわ。…ですが、昨年から何度も伝えてます様に、貴方には従わない。」
「俺様がお前を連れ帰ればそれで済む。…俺様と戦い、仮にもお前が俺様を倒したとしよう。その後に待ち構えているお前の未来を考えた事があるのか?」
「どういう事だ…?」
ハリーが、やっと立ち上がりレンの一歩後ろに立てばそう声を漏らす。
「戯言よ。耳を貸さなくて良い。」
失神呪文を杖で振り払えば、その隙にとベラトリックスがじわりじわりと逃げようとしている姿が視界に入りレンはそれを塞ぐ様に火を放つ。
「誰が逃すと言ったの?貴女もコイツを倒した後に報いを受けてもらうわ。」
ベラトリックスが顔を歪ませれば、ヴォルデモートがレンに向かい失神呪文を放つのをハリーが防いでくれた。
「ハリー…」
「手を出すな!なんて言わせないからな。」
「判ってるわ。有難う、ハリー。」
2対1でヴォルデモートの方が人数的に不利にはなるが、彼は先程より勝ち誇った表情をしたかと思えば、ベラトリックスの縄を解いたのだろう、彼女がハリー目掛けて緑の閃光を放ち、それをハリーは見事にかわす。
「ポッター。考えても見ろ…俺様の血を引く娘が俺様のいなくなった世界で、どの様な扱いを受けるか…そんな想像も出来ぬ程、我が友は落ちぶれてはおるまい?」
ハリーはその言葉に小さく首を傾げるが「戯言よ。今はそんな話に耳を傾けないで。」とレンはそれをきっぱりと言い退ける。
「我が娘はそれをポッターに悟られたくはない様だな…」
「随分とお喋りなのね。」
そう言葉を交わしながらも互いの隙をつき、ヴォルデモートは失神呪文を、レン達は武装解除や失神呪文を掛け合い続ける。
「始めから受け入れてるわ。貴方だって独りじゃ寂しいでしょう?」
その言葉に驚いた様に瞳を大きくしたのはヴォルデモートだった。
なんの話だ?と言いたげにレンに視線を向けたハリーの隙をつく様に、ベラトリックスはアバダケダブラを唱え、 ハリーの顔色が変わった瞬間、レンはハリーに飛びかかり2人で床に転げる様にしてそれを避けた。


(P.21/全P.49)
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