「闇払いってロットファングの陰謀の一部だよ。みんな知ってると思ったけどな。魔法省を内側から倒す為に、闇の魔術と歯槽膿漏とかを組み合わせて、色々やってるんだもン!ですって。」
ハリーは思わず蜂蜜酒を吹き出し、噎せて酒を零しニヤニヤと笑っていた。
レンはそれが可笑しそうに笑いながらもハリーの背を撫でてやる。
「面白い事を言う子よね。」
「レンのモノマネも似てたよ。」
そう言うハリーにレンは笑ってしまうも、ドタバタと入ってきたフィルチに、レンはその笑みが消えた。
「ハリー、ドラコよ。」
ハリーは顔をあげて其方を見遣ればフィルチに耳を引っ張られて連れて来られていた。
「スラグホーン先生!コイツが上の階の廊下をうろついている所を見付けました。先生のパーティに招かれたのに、出かけるのが遅れたと主張しています。コイツに招待状をお出しになりましたですか?」
「上の階…?」
レンはそう小さく呟き零す。
スリザリンの寮から此処までは上の階なんて通る必要はない。遅れたと言うのなら、尚更通らなくて良い場所だ。
「ああ、僕は招かれていないとも!勝手に押しかけようとしていたんだ。これで満足したか?」
「何が満足なものか!」
言葉とはちぐはぐにフィルチの顔は歓喜にあふれていた。
「構わんよ、フィルチ。クリスマスだ。パーティに来たかったというのは罪ではない。今回だけ、罰をする事は忘れよう。ドラコ、此処にいてよろしい。」
そうスラグホーンが言い、フィルチの失望の表情は誰もが予想出来た事だ。
だが、ドラコやその場に居たスネイプまでもが不安そうな心配そうな失望したようなそんな表情を一瞬浮かべていたその事がレンの胸を嫌というほどざわつかせる。
「嫌だわ…どうしよう…とっても嫌な予感がする。胸がざわつく。」
レンは小さくそう零すと、ハリーと繋いだままの手をぎゅっと握れば、ハリーも同じ様に握り返してくれた。
(P.157/全P.208)
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