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「私の事よりも、よ!」
そう言い身を起こすとフレッドとジョージは驚いた様に目を丸くするがレンは気にせずに言葉を続ける。
「貴方達の弟君をどうにかしてくれないかしら!」
「なんだ、ロンの事か?」
「そうよ。長々とハーマイオニーの事を怒ってネチネチ攻撃し続けるし、談話室では常になんか変なポーズしているし。」
それを聞くと双子は心当たりがあるのだろう、声を上げて笑い始めた。
「その話は興味深いな。」
「色々俺達の耳にも入ってきてるけどな。」
「どんなポーズしてたんだ?ちょっとジョージで試してみろよ。」
「えっと…確か…あの肘掛け椅子で…」
ジョージはどうぞと両手を広げて待機し、レンは思い出しながらも足や手を絡ませてジョージにくっつけば「こんな感じ。」と言うと、2人はことさら面白いと言いたげに笑っている。
「よくもまぁ、こんな状態でずっと座ってられたな。」
「俺らの情報によれば食っちまう様にキスしてたって言うぜ?」
「否定はしないわね。思わずこんな座り方していて痛くないのって聞いてしまったわ。」
レンはジョージの実験台にお礼を言い隣に座り直せば、双子は笑いすぎて涙目になりながらレンに良い仕事をしたな。と、親指を突き立てた。
「ハリーも笑ってしまっていたのね。背中向けて肩が震えていたわ。」
「ハーマイオニーは?」
「ロンの攻撃に嫌気がさして、姿を見るとすぐに寝室に。」
「「成る程ね」」
「確かね、ウォンウォンって呼ばれていたわ。」
「「ぶふっ」」
双子は吹き出して笑い転げ、スゲェ見たい、超見たいと可笑しそうに笑っている。
「取り敢えず、これ以上ハーマイオニーを刺激しない様にこっそりとどうにかしてくれないかしら?」
「どうしてだ?」「こんなに面白いのに。」
珍しく別々の言葉が同時に二人から紡がれる。
「ハーマイオニーが復讐に燃えているのよ。このままじゃ2人は元通りに戻れないわ。ハリーも齷齪しているみたい。」
「あぁ、女は本気で怒らせると怖いタイプが多いからな。」
「そうなの?私の事は怖いと思う?」
フレッドの言葉にレンは思わずそう聞いてしまえば、二人は顔を見合わせると鏡のように同時に口端がニヤリと笑う。
「可愛いだけだな。」
「…まぁ面白い情報を教えて上げたんだから、少し働いて頂戴。」
「「仰せの通りに。」」
2人が礼儀正しく礼をし、レンは思わず笑ってしまう。
2人の傍にいると、平和な日常に帰ってきたような気になってしまうのは、2人のなせる業なのだろう。


(P.164/全P.208)
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