「ハリー、ジニー!」
寮へと続く肖像画の前に3人の姿を見つけると、ハーマイオニーはロンは見えていませんと言いたげに彼の名を呼ばずに2人に駆け寄った。
「2時間くらい前にレンと帰ってきたの。今訪ねてきたところよ。ハグリッドとバック…じゃなかった、ウィザウィングズを。」
ハーマイオニーは息を弾ませながら「いいクリスマスだった?」と聞くが、ロンが返事をするとそれを聞こえない素振りをし、合言葉だったわね。と一言言えば新しい合言葉の「節制」と言えば、その肖像画は談話室への道を開いた。
「何かあったのかな?」
「クリスマスに不摂生をしたみたいよ。」
レンは苦笑しながらそう答えるとハーマイオニーが言葉を続ける。
「お友達のバイオレットと2人で呪文学の教室のそばの酔っ払い修道士たちの絵にあるワインをクリスマスの間に全部飲んでしまったのよ。」
「それはそうと、ハリー。お手紙を預かっているわ。中身は見ていないから安心して。」
そう言い羊皮紙の巻紙をハリーに手渡すとハリーの瞳は嬉しそうに輝いた。
「良かった。明日の夜だ。…ダンブルドアに話す事が山程あるんだ」
取り敢えず座ろうか、とハリーが言った時だ。「ウォン-ウォン!」と甲高く叫ぶ声がしてラベンダーが何処からともなく矢のように飛んで来ては、ロンの腕に飛び込んだ。
恋する乙女って、すごい…。レンは素直にそう思ってしまうも、見ていた何人かの生徒が冷やかし笑いをしていた。
ハーマイオニーはコロコロ笑い、「あそこにテーブルがあるわ。…ジニー、来る?」と言う。
「ううん。ディーンと会う約束をしているの。また今度ね。」
そう言い、ジニーは立ち去り、3人は空いているテーブルにハリーに促されるまま連れて行かれれば、レンはハリーの隣に座って、ロンがレスリングの試合をしているかの様にロックをかけている姿に思わず笑ってしまった。
「それで、キミのクリスマスはどうだったの?」
「まぁまぁよ。何の特別なことはなかったわ。年明けにレンを漏れ鍋に呼び出して、自宅に拉致したくらいね。夕ご飯を一緒にしてから、レンの屋敷に泊まってたの。それで、ウォン-ウォンのところはどうだったの?」
「今すぐ話すけど…あのさ、ハーマイオニー…ダメかな?」
「だめ。言うだけ無駄よ。」
レンは何の事?と言いたげに首を傾げたが、「もしかしてと思ったんだ。」とハリーは言った。
「500年物のワインを1樽飲み干したのは太ったレディよ、ハリー。私じゃないわ。それで、私に話したい事ってなんなの?」
ハリーは立ち聞きしたドラコの話をしたが、大体はレンから聞いたわ。というと、ハリーは自分の考えを話し始めた。
(P.193/全P.208)
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