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「無事に成功した様じゃな。この古の魔法によって結びつけられたお互いの心が、後々良いお守りになってくれるじゃろう。」
ダンブルドアはそう言うと二人を帰し、レン達はそのまま手を繋ぎ寮まで歩いていく。
「蜂蜜酒の味した?」
そう聞くレンにハリーは思わず笑い声を上げ、レンもくすりと笑う。
「血の味だよ。でも、なんか優しい感じがした。」
「私もよ。優しい温もりに守られるような…そんな感じ。」
「うん、僕もそう感じた。レンが癒してくれる時と同じだよ。」
そうなの?と首を傾げるとハリーはにっこりと頷いた。
あの記憶を見た後だ。この血の力を恐れられ嫌われなくて良かった。
レンはほっと息を吐く。
だがあの記憶を思い出すと気が沈む。
あの祖母がヴォルデモートにがっつりと心酔していた。
祖父が祖母を止めていたのだ。
だが…その心までは連れ戻す事が出来なかった。
結果…沢山の人が不幸な末路を辿ったのだ。
「レン、あの記憶を気にしてる?」
「…ハリーはよく見ているわね。」
「レンはちゃんと見てないと何処かに行ってしまうからね」
レンはなにそれっとクスクスと笑ってしまう。
「私は迷子になったりしないわ。」
「自分より仲間を大切にする人だから、また僕を置いて何処かへ行ってしまうだろう?僕を守ろうとして、ね。でもレン、もうそんなに僕を護ろうとしないで。僕にだってレンを護れるし、自分の事だって護れる。まぁ、レンから見たら危なっかしいかもしれないけど。」
その言葉にレンは思わず穏やかな笑みを浮かべてしまう。
「危なっかしいとかなんだとか、そういう理由じゃないの。マグルの学校にいる頃は…使命感だとか罪悪感とか贖罪とかそんな色々な事を考えていたわ。でも、ハリーに受け止めてもらえて、こうして支えてもらえて…今は純粋に貴方の力になりたい。私の持つ全ての力で…それがたまたま護りに特化していたから…。」
レンのその言葉にハリーは嬉しそうに微笑んでくれる。
「でも変な人よね、ハリーって。私の事も守りたいだなんて。」
「大切な人を守りたいって思う事はいけない事?」
ハリーのそんな純粋な瞳と言葉にレンは思わず頬を赤らめると、ハリーも僅かに頬を赤らめ「シリウスが繋いでくれた唯一の家族だもの。」と言うハリーにレンは嬉しそうに微笑む。


(P.206/全P.208)
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