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それからレンは多くの時間を玄関ホールのあの石段で過ごしていた。
去年、リーマスが自分を迎えに来たように、もしかしたらシリウスが迎えに来てくれるんじゃないか…そんな淡い期待もあったのかもしれない。
何やら背後でドラコとハリーが騒いでいる様な気がしたが、それすらどうでも良かった。
スネイプが嘲笑う声が聞こえればずっと座っていたレンが立ち上がった所為で、皆の視線がレンの方へと向く。
「先生…!お帰りなさい!」
タータンチェックのボストンバックを片手に、もう片手は杖に縋ってはいたが、それ以外は至極元気そうなマクゴナガルが姿を現したのだ。
レンがマクゴナガルに抱きつく様にし、小さくその身を震わせれば、マクゴナガルはその髪を優しく撫でてくれた。
「マクゴナガル先生。これはこれは、聖マンゴをご退院で!」
スネイプが勢いよく進み出た。
「えぇ、スネイプ先生。」
マクゴナガルは旅行様マントを脱ぐのをレンは離れて手伝う。
「すっかり元通りです。…そこの2人。クラッブ、ゴイル。」
マクゴナガルが威厳たっぷりに手招きすると2人はデカ足をせかせかと動かしぎごちなく進み出た。
マクゴナガルは「これを。」と言い、クラッブの胸にはボストンバッグを、ゴイルの胸にはマントを押し付けた。
「私の部屋まで持って行ってください。」
2人は回れ右し、大理石の階段をドスドス上がって行った。
「さてそれでは…」
マクゴナガルは壁の砂時計を見上げた。
「そうですね。ポッターと友人とが、世間に対し『例のあの人』の復活を警告した事で、それぞれ50点!スネイプ先生、いかがでしょう?」
「何が?」
スネイプは噛み付く様にそう返事をしたが「あー…うむ…そうでしょうな…」と返事を返した。
「では50点ずつ。ポッター、ウィーズリー兄妹、ロングボトム、ミス・グレンジャー、そしてミス・クレスメント。」
マクゴナガルがそう言い終わらない内に、グリフィンドールの砂時計の下半分の球に、ルビーが降り注いだ。


(P.37/全P.49)
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