最終話:いつでも側に
キングズ・クロスが近付き列車が速度を落とせば、レンは降りたくないという衝動にかられる。
だがハーマイオニーに引っ張られては渋々列車を降り、レンはそこで姿くらましをしようかと思ったが、母さん達に逢ってってよ。とロンがレンの手を掴み、レンは4人で魔法の障壁を潜り抜けて外へ出た。
レン目の前に広がった光景に瞳を丸くした。ムーディが、魔法の目を隠すのに山高帽を目深く被っていたし、その隣には一番マグルらしい格好で白髪が増えたリーマスとシリウスの姿、その隣にはトンクスが妖女シスターズのロゴ入りで派手な紫のTシャツと継ぎ接ぎだらけのジーンズという姿で立っていた。
「シリウス!?」
レンは慌てて駆け寄ると、シリウスはレンを抱きとめ「お帰り。」と声をかけてくれる。
「ただいま…じゃなくて!!」
慌ててその身を隠そうとワタワタとしているレンに、シリウスは可笑しそうに笑っている。
「心配する必要はない。」
「だって…!」
そう慌てるレンの隣で「そうだよ、シリウス!隠れなきゃ…!」とハリーまでもが慌て、シリウスは2人をひとまとめにする様に抱きしめていた。
そしてその側ではリーマスとトンクスが先程発行されたのであろう号外の日刊預言者新聞を広げてみせる。
『シリウス・ブラック、無罪放免!』
とでかでかと書かれている。
レンは慌ててその新聞を受け取ってはハリーとロン、ハーマイオニーまで一緒になってその新聞を読み始める。
シリウス・ブラックの無実が証明されたのは、死んだはずのピーター・ペティグリューの目撃情報が多数入った事により再調査が行われた。
死喰い人を尋問しても「彼奴が仲間なんてとんでもない。」と反吐を吐く様な顔で言われたりと、散々だった様だ。
そしてシリウスの尋問をし、その無実が完全に証明されたという。
(P.44/全P.49)
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