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「レンは自分の誕生日を祝って良いものだと思えていないんだよ、ハリー。祝うと酷く泣いてしまう。」
何度泣かせた事かとリーマスは苦笑をしていた。
「私が産まれた所為で母が壊れてしまったから、どうしても祝って良いものだとは思えていなかったの。でも2人のパパと出会えて一緒に暮らせた時間はそういった思いを緩和してくれたけれど、まだ抵抗があるわ。だから、もう少し待ってくれる?」
「誕生日がいつか、くらいは聞いても良い?」
渋るレンにシリウスがハリーに誕生日を教えてしまい、レンが睨みつければシリウスは可笑しそうに笑う。
「丁度16年前の今日、レンを連れてポッター家でハリーの誕生を祝っていた。それはもう男の子を賜ったとジェームズは大喜びでね。自分に似ているところをしきりに自慢しては、リリーに似たその優しい瞳を愛おしそうにしていた。私とジェームズで交互に動物もどきの姿になってその背に子供2人を乗せてあやしていたんだが、リリーがまだ首もすわってないのに!って顔を青くさせていた。」
ハリーはそれを嬉しそうに聞いてはハリーの小さい頃の話で盛り上がる。
ハリーはジェームズが色のついた煙の輪を出すといつもそれを掴もうと手を伸ばしていた事や、レンを連れて行った時、帰ろうとするとまるで置いてけと言わんばかりに泣き出す事。
「ジェームズがレンは今日からうちの子だ。と言い出す程だった。」
そう言うシリウスにレンは思わず笑ってしまう。
「シリウス、レンはどんな子だったんだ?」
そう言うジョージの言葉にシリウスは口元を緩ませた。
「一時期までは子供らしくない子供だった。お腹が空いてもオムツが濡れても泣き声をあげた事はあまりなかった。」
「「嘘だろ。ロンやジニーはよく泣いてたぜ?」」
「おかしいと思える程に大人の感情に敏感だった所為もあるのだろう。…だが、よく笑う子だった。両親の愛を一生懸命に受け取ろうとしているかの様に、よく笑っては…あぁ、今思えば眠くなると人の温もりに擦り寄るのはその頃からの癖か。」


(P.35/全P.208)
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