第9話:買出しへ

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その次の日、予想通りにホグワーツからの手紙が届いた。
レンは早速ダイアゴン横丁へ向かうと、しきりにチラチラと此方を気にする人影に気付けば、レンは眉を顰めてしまう。
クレスメント当主を知っている人が、新聞の記事を見て現状のレンを心配している魔法使い達が気にしているんだろう。と、最初は思っていたし、そういう人物も確かに混ざってはいたが…取り敢えず銀行にと、先に銀行に向かえば其方にも付いて来るのだ。
銀行の鍵はビルが合鍵を作ってくれたとかで、リーマスはレンに返していた。
必要があれば此処から使わせてもらうよと、リーマスが言うのでレンは小さく息を吐きそれを受け取り今に至る。
長い行列を見遣れば、レンは先に本屋に寄り、時間つぶし用に興味の惹かれた本を一冊買ってから行列に並び始めた。
本屋にも銀行にもその人物はついて来た。
レンは堪らず「なんか御用?」と警戒していれば、その人は魔法省の闇祓いだった。
どうやら魔法省からは第1級セキュリティー資格が与えられており、漏れ鍋に近いうちに姿を現すだろうから、警備に当たる様にと魔法省大臣から命令があったのだと言う。
断ったのだが「仕事だから。」と止めもしない彼らにレンは諦め、本を読み始めた。
交代で昼食を食べに行く双子にも出くわした。
2人ともこの人の中からレンを見つければ「何をしてるんだ?」と全く同じ反応をし、レンは思わず笑ってしまう。
ジョージは昼を立っても食べられる物に替えれば、レンの隣に立ちながらそれを食べ続ける。
「ビルに頼めば良いのに、律儀だなぁ。」
「良いのよ。どうせ私は暇だし。こうしてフレッドとジョージにも会えたし。貴方達、私を見つけて同じ反応したわよ?」
「流石相棒だな。」
「ホント。」
レンは小さく笑ってしまう。
「少しは元気になってきたみたいで安心したよ。」
「まだシリウスの事以外にも消化しきれてない事があるけれど、なんとかね。こうやって立って空を眺めて軽く笑えるくらいにはなったわ。」
それにジョージはわしゃわしゃとレンの頭を撫で、レンはくすりと笑った。
乱れた髪を手櫛で元に戻していればジョージはそれを眺めており、レンは小さく首を傾げてしまう。


(P.37/全P.208)
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