「見て。『特許・白昼夢呪文』ですって。」
ハーマイオニーがカウンター側にある大きなディスプレーを眺めて、商品の箱に書かれた説明書きを読み、レンもそれを覗き込んだ。
『簡単な呪文で、現実味のある最高級の夢の世界へ30分。平均的授業時間に楽々フィット。ほとんど気付かれません。(副作用として、ボーっとした表情と軽い涎あり)16歳未満お断り』
「これ本当に素晴らしい魔法だわ!」
「よくぞ言った、ハーマイオニー。その言葉に一箱無料進呈だ。」
フレッドが背後に立っており、にっこり笑ってそう言った。
店のコスチュームなのだろう、赤紫色のローブを見にまとっていた。
「レンはこの前ぶりだな。変わりないか?」
そう言いレンと握手するフレッドにレンは小さく頷く。
「ハリー、元気か?」
その言葉にハリーも頷き同じように握手をした。
「ハーマイオニー、それでその目はどうした?」
ハーマイオニーとも握手をしながらフレッドが言うとハーマイオニーは無念そうに「貴方のパンチ望遠鏡よ」と言った。
「あ、いっけねー。アレのこと忘れてた。」
そう言うフレッドにレンが軽くパンチをすれば、フレッドはニヤリと笑った。
「ほら、軽く塗っとけよ。1時間以内に痣が消える。」
そう言いポケットから丸い容器を取り出しハーマイオニーに渡す。
ハーマイオニーは用心深く「安全なの?」と聞きながら蓋をあけると、中にはどろっとした黄色い軟膏があった。
「太鼓判さ。俺達の商品は大体自分達が実験台になってるんだ。ちゃんとした痣消しを開発しなきゃならなかったんでね。」
フレッドが元気付けける様に言えば、ハリーを連れて案内をしに行ってしまった。
レンはその軟膏をハーマイオニーに塗ってやっていると肩をぽんっと叩かれ顔を上げれば其処にはジョージの姿だ。
同じ赤紫のローブを着ており、レンを背後からぎゅっと抱きしめ「また来てくれたんだ?」と嬉しそうに言う。
「今日は皆と学校の物を買いにね。」
「で、その痣はどうしたんだ?」
「貴方達の望遠鏡よ。」
ハーマイオニーはそう言うと、塗り終わった軟膏をジョージに「フレッドに返しておいて。」と渡した。
(P.45/全P.208)
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