しおりを挟む / しおり一覧

「ジョージ、レンはまだ店の中を見てないみたいだから、案内して上げたら?」
「良いこと言うね。それじゃ少し借りるぜ?なんせこの休みにしか俺にアピール時間はないもんでね。」
そう言いウインクするジョージにハーマイオニーはくすくすと笑った。
『食べられる闇の印―食べると誰でも吐き気がします!』
「本当に闇の印を商品にしたのね。」
「勿論。俺の姫君の柔肌を傷付けた恨みは忘れてないぜ?」
レンはその言葉に小さく笑えば、よしよしと頭を優しく撫でてくれた。
レンを連れながら進んでいくとハリーとフレッドの姿があった。
「案内か?奥に一緒に来いよ、ハリー。俺達の儲け商品ラインがある。」
そう言いながらちらりと少年を視界にうつすと「万引きは、君、ガリオン金貨より高くつくぞ!」と警告すると、少年は素早く手を引っ込めた。
万引きしてまで闇の印を食べたいだなんて変わってるなぁとレンは思いながらその脇にあったカーテンの向こう側へ連れていかれた。
カーテンの向こう側の商品棚には地味なパッケージの商品が並んでおり、あまり人気はなかった。
最近、この真面目な商品を開発しだしたとフレッドは言う。
どうやらまともな盾の魔法すら唱えられない奴が魔法省の人ですら驚くほど多いらしい。
盾の呪文がかけられている帽子を補助職員全員の為にと500個も大量注文して来たのだという。
レンはその事実に驚きを隠せなかった。
それをきっかけに盾の魔法のかけられた手袋やマントを開発し広げていく。
許されざる呪文にはあまり効果はないが…これをきっかけに闇の魔術に対する防衛術の全般をやろうと考えたそうだ。
「こいつはイケてるぜ?ほら『インスタント煙幕』。ペルーから輸入してる。逃げる時に便利なんだ。」
そう言い2つ取ればポンとレンの手の上に置き、レンは持っとけという意味かと思い手をそのままにして持っといてみる。
「それに『おとり爆弾』なんかは、棚に並べた途端足が生えたような売れ行きだ。ほら。」
そしてまた2つレンの手の上に置く。小さなラッパのような黒い物だ。
「こいつをこっそり落とすと逃げて行って、見えない所で景気良く一発音を出してくれる。注意をそらす時に良い。」
「便利だ」「便利ね」
レンとハリーが同時にそう言う。

(P.46/全P.208)
前へ | 一覧へ | 次へ