しおりを挟む / しおり一覧

するとジョージは「とっとけよ。」とハリーにも2個ほど放って渡す。
「ん?これって見せるのに手の上に置いてたんじゃないの?」
レンはきょとんとして言えば、2人は顔を見合わせて思わず笑っていた。
「ミスター・ウィーズリーとミスター・ウィーズリー、お客様がジョーク鍋を探しています。」
同じユニホームを着た短いブロンド髪の若い魔女がカーテンの向こう側から顔を出した。
「わかった、ベリティ。今行く。」
ジョージは即座に答えたが、ジョージはハリーとレンを見遣ると言葉を続ける。
「ハリー、レン。好きな物をなんでも持って行け。いいか?代金無用。」
2人は声を合わせて、そんな事出来ない!と答えるが「此処では君達は代金を支払わない。」とフレッドもきっぱりと言う。
「ハリー、キミは資金提供をしてくれた。それがなければ俺らの今はない。それにレン、キミは俺らにこの店を授けてくれた。それを忘れちゃいけない。」
ジョージは断固してそう言う。これに関しては折れるつもりはない様だった。
「好きな物をなんでも持っていってくれ。ただし、聞かれたら何処で手に入れたかを忘れずに言ってくれ。」
ジョージは客応対の為、そう言ってはカーテンの向こう側にするりと消え、フレッドは2人を店頭の売り場まで案内した。
「お金を払いたかったら、変身して私だと気付かれない様にしないとダメね。」
そう言うとフレッドはその発想はなかったと笑ってしまっている。
「だが俺達は、多分どんな姿になってもレンだと気付くと思うぜ。」
「どうして?」
「お前が俺達を見間違わない理由と一緒さ。我らが姫君を見間違う訳がない。」
今度覚えて試してみるわ。レンはそう言うと、皆で顔を見合わせ悪戯っぽく笑った。
「ま、どうしても払いたいって言うなら、俺らもレンにこの店を返し出直して、買い戻さなきゃならないんでね。面倒だから素直に受け取っといてくれよ。」
「判ったわよ…。」
ぶぅっと頬を膨らませれば、ハリーは可笑しそうに笑った。
「お嬢さん方、我らが特製『ワンダーウィッチ』製品をご覧になったかな?」
フレッドはレンとハリーをまだ白昼夢呪文に夢中になっているハーマイオニーとジニーの所へと連れてくるとそう声をかけた。
「レディーズ、此方へどうぞ…。」
窓の側に思いっきりピンク色の商品が並べてあり、興奮した女の子の群れが興味津々でくすくすと笑っていた。
ハーマイオニーとジニーは用心深く尻込みしていたが、レンは首を傾げてその商品を手にとってみた。

(P.47/全P.208)
前へ | 一覧へ | 次へ