第11話:伸び耳と内緒話

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「ん?どうした?」
「レンが人の群れに酔ったんだってさ。シリウス側にいてやってよ。」
ジョージはそうレンをシリウスに託し、「また。」と中に戻って行った。
「お前さんは相変わらずだなぁ。」
と顔色の悪いレンにハグリッドは苦笑気味だ。
「お前さんは相変わらずだなぁ。」
「仕方ないでしょう?こんなに人でごった返しているのは慣れてないの。」
大きく息を吐き深呼吸するもレンは気が晴れず「飲み物飲んで来ていい?」と聞けばその顔色にハグリッドは大きく頷いた。
「そこの角も曲がった所に店があるからなんか買ってくるとええ。」
「判ったわ。」
「直ぐ其処なのでしょう?大丈夫よ。」
レンはハグリッドに言われた通りの道を通って行けば、ちょっとした軽食屋のようなお店が在り、メニューを見遣れば一昨年、リーマスと騎士団本部へと行った際に買ってくれたミルクティを思い出しては口元を緩ませそれを購入。
ストローに口を付けながら来た道を戻ると、足だけハッキリ見えるハリー、ロン、ハーマイオニーがノクターン横丁の方を気にしていた。
「何しているの?足だけそんなにハッキリ見せて。」
レンの声にハリー達は余程道の先を気にしているのか驚き飛び上がった。
どうやらレンには透明マントの中が見える、ということを忘れていた…というより、レンがそこにいるとは思ってなかったのだろう。
「あっちにマルフォイが1人で向かったんだ。なんか修理の仕方を聞いてる。」
伸び耳で盗聴している様子に、レンは「ふーん?」とあまり興味なさそうに飲み物を飲む。
僅かに聞こえる音をなんとなく聞きながら暫くそうしていれば、慌てて耳を改修するハリーを追いかける様に聞こえる足音。
「レン?また逢ったね。…あいつらは一緒じゃないのか?」
店から出て来たのはドラコがだった様で、直ぐに見つけたレンを発見し声を掛け、その表情は何を考えているか判らない表情だったが、レンは小さく頷きながらもバレぬ様出来るだけ3人がいる場の盾になる様に立つと、ドラコは自分の方に近寄ってきたレンが嬉しかったのだろう、口元を緩ませる。
「人混みに酔ってしまって…休憩中だったの。貴方は?」
「ボージンの所に、ちょっとね。…それにしても相変わらずだな。気分はどうなんだ?」


(P.49/全P.208)
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