「他にグリフィンドール以外の生徒がいるんだったら今すぐ出て行ってくれ!」
ハリーがうんざりしている様に吠え、何が面白いのかレイブンクロー生がプッと吹き出して競技場から駆け出して行った。
レンはそれを不快に思いながらもハーマイオニーに少し城に戻るわ。と言うと不安そうにレンを見つめる。
「あの調子で叫び続けてたら喉がやられると思うから…終わったら飲める様に飲み物でも持ってくるわ。」
それに大きく頷いたのを見てからレンは一度立ち去った。
レンが戻ってきてから2時間後、ハリーはかなりイライラした様にしながら、声を枯らしてやっと3人のチェイサーを見つけた様だった。
1人は勿論ジニー。ジニーは競争相手全員を飛び負かし、17回もゴールを決め、もう1人は今までのメンバーのケイティ・ベル。そしてブラッジャーを避けるのが特に上手かったデメルザ・ロビンスの3名だ。
そしてその後選抜された2名のビーターは、双子のプレイを見慣れたレンにとってはどこか物足りないものだった。
1人はジミー・ピークスという小柄だがどこかがっしりした3年生で凶暴な一撃を当てたブラッジャーをハリーの後頭部に当てた。
もう1人はリッチー・クートというひ弱そうだがコントロールが一番良かった。
その2人はレン達の近くのスタンドに座ると、同じように残った選抜を見ている。
「これが最終決定だ。さぁ、キーパーの選抜をするのに其処を退かないと呪いをかけるぞ!」
ハリーは喉を酷使し掠れた声のまま大声を出した。
ここまでかなりの時間がかかった所為か、ゆっくり朝食を済ませてから見物肉渡った大勢の生徒やらで見物人が増え、ロンは顔を青くさせていた。
「また…上がってしまって動けなくなったりしないといいけど…。」
ハーマイオニーは心配そうにそう呟く。
最初の5人はゴールを3回も守れずに選抜を終了し、マクラーゲンの番になると4連続でゴールを守る。
そして最後の1回になると、レンは隣から声がポソポソッと聞こえるのを僅かに聞いた。
するとマクラーゲンはとんでもない方向に飛び、レンは大きく溜息を吐いた。
「ハーマイオニー…。」
「ロンに希望を持たせたくて…ごめんなさい。内緒にしておいて?お願い!」
ハーマイオニーは頬を赤らめてそう言えば「今回だけよ?」と仕方なさそうに言う。
「私も甘いわね。」と苦笑すれば、ハーマイオニーは小さく笑った。