「ハグリッド、アラゴグはあれからどう?」
「ん。レンが用意してくれたもんで、ちぃとは良くなったみてーだが…まだ安心できる状態じゃねえ。」
「アラゴグがどうしたの?」
ハリーはそう言うと、ハグリッドは思わず泣き叫び、ハーマイオニーは慌ててハグリッドに駆け寄ってその背を撫でてやっていた。
「アラゴグ…あいつよ…しにかけちょる…この夏、具合が悪くなって…レンが手を貸してくれとるが全快しねえ…あいつに、もしもの事が…俺はどうしたらいいんだか…俺たちはなげー事一緒だった…。」
ハーマイオニーはハグリッドの方を叩きながらどう声をかけていいやら途方にくれた顔だった。
「何か……何か私達に、できることはあるかしら?」
ロンがとんでもないとばかりに、しかめっ面で首をめちゃくちゃ横に降るのを無視してハーマイオニーが尋ねた。
「なにもねえだろうよ、ハーマイオニー。あのな、眷属の奴らがな…アラゴグの家族だ…あいつが病気だもんで、ちいとおかしくなっちょる…落ち着きがねえ…」
「私は?癒しの力でどうにかなるかもしれないじゃない?アラゴグは私にアクアには恩があるって言っていたもの。…私行ってくるわ」
ロンが嫌だと言いたげに首をまだ降り続けている。
レンは紅茶をぐいっと飲み干せば立ち上がり、鞄の中から母親の形見のローブを取り出しそれを羽織る。
「んなら、頼んでいいか?」
「えぇ。病気を癒したことはないから、うまくいくかはわからないけれど…」
「そんでもええ。僅かでも可能性がありゃ、なんでも試してやりてえんだ。」
ハグリッドは俺も行くと立ち上がったがそれをレンは制した。
「ハグリッド、私についてくるより、しなきゃいけない事があるでしょう?怒ってないって、本当は判っているって。ハリー達に気持ちをちゃんと伝えなきゃ。…私、伝えたい気持ちは伝えたいって思った時に伝えなきゃダメだって知っている。…1人で行っても罰則はなしにしてね?」
レンはくすりと笑うと、行ってきます。と一言漏らし風の様に去って行った。
「もう居ない…レンってあんなに足が速かったっけ?」
「あのローブのお陰だな…母親の形見、で…体を軽くしてくれる。アクアが羽の様に軽くなったと俺に自慢しとった。」
ハグリッドがチーンッとエプロンで鼻をかんだ。