丁度、マクゴナガルが霙の渦巻く中、皆を迎えに石段を駆け下りてくるところだった。
「ハグリッドの話では、ケイティ・ベルがあの様になったのを、貴方達5人が目撃したと…さぁ、今すぐ私の部屋に!」
「マクゴナガル先生、申し訳ありませんが少し待っていただけないでしょうか?」
「どういう事です?ミス・クレスメント。」
「この中にケイティが触れたであろう物が入っているので、処置をなさって下さっているマダム・ポンフリーの元へ届けさせて頂きたいんです。どんな呪いが掛かっているか判ればと思いまして…ダメでしょうか…?」
レンはそう言ってはバックから帽子を取り出して中を見せると、マクゴナガルは「なんとまあ!」と声を漏らしては警戒する様な表情でそれを受け取っては再度それを確認する。
背後からフィルチが詮索センサーを高々と掲げては玄関ホールの向こうからドタドタやってくる彼に向かい「決して触れる事なく帽子で包んだまま、直ぐにスネイプ先生の所へ持って行きなさい。」とフィルチに命じ、レンはそれに処置をしてくださっているのはスネイプ先生なのか…とレンは把握。
確かに闇の魔法による呪いの系統であれば、スネイプの方が詳しいのかもしれない。と、どこかホッとしてはマクゴナガルに従う様に上階の先生の部屋へと行った。
窓ガラスに霙が打ち付け、窓枠の中でガタガタ揺れ、火格子の上で火が爆ぜているにも関わらず薄寒い部屋だった。
マクゴナガルは生徒達が部屋に入ると扉を閉めてはさっさと机の向こう側に回って、ハリー、ロン、ハーマイオニー、レン、そしてまだすすり泣いているリーアンの5人と向き合った。
「それで?」
マクゴナガルは鋭い口調で言った。
「何があったのですか?」
リーアンはそれに自分達は一緒に三本の箒に行った、ケイティがトイレに入りどこの店のものともわからない包みを手にして戻ってきた事、そしてケイティの表情がおかしい事、其処までは話したのだが感情が高ぶりそれ以上一言も聞き出せない状況になれば、そこからは私が話させていただいてもよろしいでしょうか?と名乗り出た。
「あのお店で変な香りがしたんです。なんだろうって気になっていたら、ケイティがその香りを漂わせてお手洗いから出てくるところでした。彼女のその瞳は虚で、ムーディ先生が授業で見せてくれた服従の呪文に酷使していた事から、服従の呪文にかかっていると思い、後を追いました。道中2人はケイティは包みを学校のある人に届けねばならないと言い続け、リーアンはその包みはおかしい、そんな事をしてはならないと言い争いをしている様でした。そして、リーアンが彼女から包み紙を奪い取ろうとしてくれたんです。ですがケイティも取られまいとし、そしてあの状況に。」
リーアンに間違い無いですか?とマクゴナガルは尋ねるとリーアンは大きく頷く。それを見遣れば、医務室に行き、何かショックに効くものを貰いなさいと指示。リーアンは部屋を出て行った。
「それで、ケイティがネックレスに触れた時何が起こったのですか?」
「まるで十字架に貼り付けられているかの様な体制で空中に悲鳴を上げながら浮かびました。魔法をかけ引き摺り下ろそうとしましたが弾かれ、ハリーとロンが追いついてくれて下ろしてくれました。ハリーはハグリッドを呼びに行ってくれ、私は効くかどうかわかりませんでしたが、下手に魔法をかけておかしな事にならぬ様、血の力を使い進行を遅らせる事だけを強く祈りました。」
レンはそうあるがままに説明をするが、ハリーはそれよりも「ダンブルドア校長にお目にかかれますか?」と一言。
「ポッター…校長先生は月曜までお留守です。」
マクゴナガルは驚いた表情で言った。まさか事件の事よりもダンブルドアに話をしたいと思っているような態度に驚いたのだろう。
ハリーは憤慨した様に留守?とくりかえすと、ピシッとお留守です!と繰り返し言った。