早く渡さなきゃ。そんな思いでいっぱいだったが、状況把握の為に見せて欲しいと言うハリー達に、レンは焦る思いを必死に抑えては帽子を鞄の中から取り出しては其処から姿を覗かせるオパールのネックレスを見せては、中のものが逃げると言いたげに直ぐにしまってしまう。
「見た事がある。」
レンはそれに覚えていたの?と首を傾げればハリーは大きく頷いた。
「あの時、ボージン・アンド・バークスに飾ってあったやつだ。確か…説明書きに呪われているって書いてあった。ケイティはこれに触ってに違いない。」
ハリーは激しく震え出していたリーアンを見つめては、ケイティはこれをどうやって手に入れたの?と声をかける。
「ええ、そのことで口論になったの。ケイティは三本の箒のトイレから出てきた時、それを持っていて、ホグワーツの誰かを脅かすものだって。それを自分が届けなきゃならないって言ってたわ。その時顔がとても変だった。」
そう言っては啜り泣き始めた彼女の背をハーマイオニーは優しく撫でては誰からもらったかを言っていなかったかと聞いたが、教えてくれなかった。バカな事をやっている。学校には持って行くなと言っても聞き入れてもらえずに引ったくろうとしたが、それも上手くいかずあの事件になったらしい。
「レンはどうしてこの場に?」
「その事は先生の前でお話しするわ。今は一刻も早くこのネックレスをマダム・ポンフリーか先生にお届けしたい。どんな呪いにかけられたか判れば治療の手助けになるかもしれないもの。」
納得してくれる?と掴まれた腕を上げてはハーマイオニーに言うと、ハーマイオニーは小さく頷きその手を離し、ケイティの様子も判るだろうから、自分達も城に戻ろう。と、リーアンの背を支えながら歩き始める。
自分としては走って行きたいのだが、ハリーは店での気不味い空気の事など吹っ飛んでいるのだろう、足早に歩くレンに付いてきては「覚えてる?」とレンに声をかけてきたのだ。
「あの時、マルフォイがこのネックレスを気にしてた。」
「そうね。」
「夏の休暇の時、ボージン・アンド・バークスで彼奴が言ってたのはこれなんだ!これを覚えていて買いに戻ったんだ。」
「ハリー…なんども言うけれど、ドラコは持ち運べない様な事を言っていたでしょう?これを持っていても触りさえしなければ、誰かへの贈り物だとか言えば違和感なく運べるわ。それに修理の方法を聞いていたのでしょう?それにこれがあったのは4年前。ドラコが買った可能性は捨てきれないけれど、それよりも前に誰かが買った可能性も0ではないわ。」
「うん、僕もそう思う。あの店に行く奴はたくさんいるし、それにあのケイティの友達、ケイティが女子トイレであれを手に入れたって言わなかったか?」
ロンのその問いに「トイレから出ていたときにあれをもっていたっていった。トイレの中で手に入れたとは限らない。」ときっぱりとハリーは言ったが、それを中断させたのはマクゴナガルだった。