そして荒々しくその場を立ち去ったハーマイオニーを見つめてからレンは2人に話しかけた。
「今日が最高の日になる様に祈っているわ。2人とも頑張ってね?応援してる。」
「うん。レン、有難う。」
ハリーは嬉しそうに微笑み、ロンもどこかにっこりと微笑んでいた。
レンはハーマイオニーのそばに座ると朝食を取り始め、本当信じられない!と憤慨しているハーマイオニーにレンは苦笑をする。
「入れてないわよ、何も。」
「え?」
「入れたふりをしたの、ハリーはね。」
「ちょっと、どう言うこと?」
「ロンに自信を持たせたかったの。何をしても無駄だったロンが一発で自信を取り戻せる方法…これしかないでしょう?」
レンも胸元からその小瓶を取り出せばハーマイオニーにそれを見せる。
「ハリーを信じて?ハリーはクィディッチという真剣勝負にそんな反則は絶対に使わない。あとで小瓶を見せてもらうと良いわよ。ちゃんと蝋で栓がされているはずだから。」
それにハーマイオニーは、そういうこと…と小さく溜息を吐いた。
「ロンにとっては、そうね。確かに効果的かも。」
ハーマイオニーは納得した様にそういうと、周りの生徒達が騒ぎ始めレンとハーマイオニーは聞き耳を立ててしまう。
「聞いたか?スリザリンはベイジーが怪我でプレイ出来なくて、マルフォイは病欠らしいぜ?」
レンはそれを聞くと慌てて立ち上がり、ハーマイオニーが止めるのも聞かずに医務室へと走った。
マダム・ポンフリーに声をかけると、ベッドに腰掛け診療を受けているドラコの姿があった。
ドラコはどこか不服そうな顔をしていたし、マダム・ポンフリーの表情から見てそんな重症ではなさそうだ。
マダム・ポンフリーは「戻っても宜しい。」と一言言っていたが、ドラコはレンの姿をみせれば「少し気分が悪いので落ち着くまで休ませて下さい。」とベッドをひとつ借りては、そこに手招きされ、レンはゆっくりと其方へと近寄れば、いつもと変わらないドラコの視線がレンを捉えていた。
「なんだ、来てくれたのか?」
「え、えぇ…心配で。…どうしたの?大丈夫?寝不足なの?隈が出来ているわ。」
レンはドラコの頬に手を触れ心配そうに見つめるも、特に熱があるとかそういった感じではなさそうだった。