ドラコが、もしグリフィンドール寮生だったら…。
私と一緒にいる時みたいに笑いあってくれていたら…。
純血主義者じゃなかったら…。
それを想像したらとくんっと心臓が跳ねた気がした。
でもそんな姿はきっとドラコではないだろう。
レンはドラコからそっと離れれば、へらりと微笑んで見せた。
「ドラコの気持ち、嬉しかった。けど、私…ヴォルデモートを倒してからじゃないと自分自身の事なんて考えられないと思うわ。だから、今はごめんなさい。…ドラコが同じグリフィンドールじゃなくて良かった。私と2人の時みたいにあそこで笑っていてくれたら、きっと私の決心は鈍っていたかもしれないもの。」
レンのその言葉にドラコは瞳を丸くし驚いた様な表情を見せる。
「という事は、あのウィーズリーの双子の片割れと僕は同じスタートラインに立てたって事か。そして、その言葉から察するに僕は一歩リードしている様だ。」
ドラコは良い方向に捉える事にしたのだろう、勝気に笑んでいた。
「どうせ今すぐに答えを出してもらうつもりは無かった。それで十分だ。落ち着いたら争奪戦から見事我が姫君をこの手に抱いて見せるさ。…レン、だから死んだりするなよ。」
「ドラコもね。」
レンは小さく笑むとドラコは再度レンに口付け、レンはまた顔を真っ赤にし後ろに引こうとするも、ベッドの上という事を忘れ落ちかければ、ドラコが慌てて腕を引きよせてくれた。
「だけど、今からこうして僕の方に傾けさせることも忘れたりはしないから。」
「…馬鹿ね。そんな労力あったら、もっと素敵な人にアピールしたら良いのに。」
「キミより素敵な人なんているものか。」
「いつも貴方に文句ばかり言っているのに?」
その言葉にドラコは目を丸くして驚いた様に口を開ければレンはくすりと笑ってしまう。
「…まぁいい。早く、彼奴らの所へ帰れ。どうせ僕がまた襲っているんじゃないかって心配しているだろ。…それにこれ以上い続けられると、僕も本当に襲ってしまうかもしれない。」
それにレンはベッドから降りるとベッと小さく舌を出すも、思いついたかの様にその額に口付け、お大事に。と言い立ち去ろうとすると、襟元を掴まれ再度キスをされ「このキス魔!」とレンは顔を真っ赤にしてから小さな声で怒り、逃げる様に医務室を去って行った。