「貴方が私の事を理解し甘いと言う様に、私も貴方の事を良く知っているわ。私の体調を気に掛ける貴方にそんな事を出来ないって事も…汽車での事は多分…何か別の理由があって飲ませようとしたんじゃないかって思うの。…でも確かに最近はドラコが知らない人の様に見えて…なんて言ったら良いのかしら…寂しい?」
そこまで言うとレンは苦笑をする。
「レン…キミがどんな選択をしようと、僕にとってキミが大切な人だという事は変わらない。」
ドラコはそう言うとレンの髪を優しく撫でたかと思えば、その手を後頭部へ持っていき引き寄せれば唇を重ね、空いている手で逃げられぬ様に抱きしめれば、何度か啄ばむ様にキスをし、瞳を潤ませて耳まで真っ赤にしているレンの顔にドラコは勝気に笑んだ。
「そういう顔は男を誘う顔という事を覚えておくといい。」
目尻や頬、耳や首筋にドラコはキスを落としていき、レンは小さく「擽ったい」と漏らし、ドラコの胸を押し抵抗をする。
「好きだよ、レン。あんな所であんな風に想いを告げたウィーズリーに負けるつもりはない。少しでも僕の方が相応しいって思えば、いつでもキミを攫って行く。…今は僕自身に色々あってそんな余裕はないけど…これが片付いたら本格的にキミを僕のモノにする為に動くつもりだから。」
宣戦布告だとドラコは笑み、再度口付けその唇と啄ばみ始め、レンはショート寸前だった。
ダメだと胸を押そうにもドラコはびくりともしない。
レンはドラコが少し唇を離した時に自分の唇に手をおけば、ドラコは挑戦的にその指を甘噛みしレンが瞳を丸くすれば可笑しそうに笑ってその身を離した。
その笑い声にマダム・ポンフリーが静かになさい!と叱りにきたが、レンはオーバーヒートしたかの様にベッドの脇の床に落ちる様に座ってベッドに顔を埋めたまま動かなくなった。
「そんなに刺激が強かったか?」とドラコがからかう様にベッドに寝そべりながらレンの髪を撫で、レンはビクッと身を震わせ真っ赤な顔を上げてドラコを睨みつければ、ドラコはその額に口付け、レンは思わず額を押さえれば、ドラコは声を殺して笑っては、体が冷えるとレンの体を抱き起こしベッドに座らせ、そのまま抱きしめて背を優しく撫でてくれる。
ドラコは、レンの落ち着かせ方も長い付き合いで心得ている様だった。
暖かい…レンはそのまま深呼吸する様に息を吐いて瞳を閉じる。