「ハリー。そろそろ種明かしをして上げたらどうかしら。ロンにも今日の事は実力だって知らしめなきゃいけないと思うの。」
レンのその言葉に、ハリーは「僕もそう思ってた。」と言いながらニヤリと笑うと上着のポケットから小さな小瓶を取り出し、2人に見せつける様に見せた。
その中身は金色の水薬がたっぷりと入っていて、コルク栓はしっかりと鑞付けしたままだ。
ハーマイオニーは大きく溜息を吐き「2人は策士よね。」と言い、ロンは信じられないと言いたげにそれを見ていた。
「レン、キミのは…?」
レンも同じ様にポケットから取り出すとロンにそれを見せた。ハリーと同じ状態の小瓶がもう1つに目を丸くしている。
「ロンがどうにか自信を取り戻せる方法を考えてたんだ。それでレンの策に乗る事にした。ロンに入れたと信じ込ませる為にわざとハーマイオニーに疑われる様に入れたんだ。…レンは思わず笑っててバレるんじゃないかと心配だったよ。」
「だってわざとらしかったんだもの。」
レンは思い出してはくすくすと笑い、ハリーも自分で思い返してもそう思うと声を上げて笑う。
本当に入れてないの?とロンは疑い深く聞けば、レンもハリーもその小瓶をロンに渡し、穴が空いてないか調べてみろよと見せるも、空いていないのが判ったのだろう。それを2人に返すと「助けなんか無くたって僕はゴールを守れるんだ!!」と上機嫌で更衣室を出ていった。
「それじゃ、僕達も行こうか。」
ハリーがそう声をかけるも、ハーマイオニーは首を横に振る。
「今度はレン、貴女に話があるのよ。あの後何があったのか教えて頂戴。」
「なんの話?」
「マルフォイが病欠だって聞いたら大広間を飛び出して行ったのよ。」
「なんだって?レン、正気か?襲われた事があるんだぞ!?」
ハリーはレンを睨む様にそう言えば、レンは思わす苦笑してしまう。
「何もされてないわ。ちゃんと私が行った時は少し休ませてもらっているって医務室にいたわ。医務室ならマダム・ポンフリーもいるし襲われたりはしないでしょう?」
「襲われて“は”いない。って言ったわ。他には何かあったって事よね。」
レンはそれに深く溜息を吐けば小さく頷いた。
「告白されて、今は考えられないって断ったの。それだけよ。」
ハーマイオニーもハリーもそんな話だとは思っていなかったのだろう。瞳を丸くさせている。