「内緒にしてくれて嬉しいよ。」
ハリーはピーブズにそう言うがレンは苦笑してしまう。
「良いの?そんな事言ったら広まるわよ?」
「僕は別に構わないよ。それじゃ、パーティは一緒に行ってくれる、で良いんだよね?」
「えぇ。」
レンが微笑むとハリーは頬を赤らめて直ぐに視線を逸らし、先に屋根から降りるとハリーの背を誰かが叩く様な音がする。
どうやらハーマイオニーがまだ待っていた様で、レンは小さく笑ってしまった。
レンが器用に手摺りに足をかけて降りれば手摺りから降りる際にハリーは手を貸してくれた。
「また落ちるかもしれないだろ?」
「落ちたら派手な音が響くだけよ。」
そう言い手を借りながらも手摺りから飛び降り着地する。
「あまりスカートではやらない方が良いわよ。」
ハーマイオニーがそう言うと、レンは慌ててスカートを抑え「見てないよ!?」とハリーも慌て始める。
それを可笑しそうにハーマイオニーが笑った所為でレンは頬を赤らめ、逃げるハーマイオニーをハリーの手を取り追いかけた。

談話室へと戻ると、ロミルダ・ベインがハリーの元に駆け寄り、レンと繋いでいた手を離させる様に手を取ればにっこりと微笑んでいた。
「ギリーウォーターはいかが?」
「要らない。あまり好きじゃないんだ。」
「それじゃ、とにかくこっちを受け取って?大鍋チョコレート、ファイア・ウィスキー入りなの。お祖母さんが送ってくれたんだけど…あたしあまり好きじゃないから…。」
「ああ…そう…ありがとう。」
「レン!」
ハリー達のそんなやり取りを何気なーく眺めていれば、マクラーゲンに声を掛けられ、レンは小さく首を傾げる。
彼はレンの側に駆け寄ってくれば、髪に雪がついていると軽く払っては、その自信に満ちたその顔を輝かせては薄い小箱を取り出して中身をレンに見せた。
「見てくれよ、このチョコ。綺麗じゃないか?特にこれなんてレンが好きそうだと思ってさ。良かったらひとつどうだい?」
レンはその綺麗に形付けられたチョコをまじまじとみつめ「本当綺麗ね。」と小さく言えば、マクラーゲンは嬉しそうだった。