「其処に居るのは誰?そんな事をしたら危ないわ。」
そう聞きなれた声がし、レンは髪や服に雪をつけたまま屋根の上から顔を覗かせた。
「なんだ、レンだったの。そんな所で何してるのよ。」
「星が綺麗だったから。そのうち戻るわ、お先にどうぞ。」
そのまままたぽふっと雪の積もった屋根に戻れば、レンはそのまま瞳を閉じるも、誰かがレンの隣に同じ様に寝転ぶのを感じれば、レンは其方に視線を向けるとハリーだった。
「どうしたの?こんな所で。」
「たまにこうしたくなるのよ。家にいる時も時々こうして星を見ていたの。」
「そっか。…まぁそうだね。こうしてるのも、たまには気持ちが良くて良いかもしれない。」
「ハリーが空を飛びたがるのと同じね。私は上手く飛べないから、こうして空に恋い焦がれて見上げているのよ。」
「手を伸ばしてくれたら、僕がその手を掴んで空に連れて行くよ。」
ハリーの言葉にレンは瞳を丸くし驚いた様子を見せれば、ハリーは可笑しそうに笑う。
「取るまでもなく、レンはだいぶ上手に飛べる様になったけどね。来年は一緒にクィディッチやれると良いな?」
「…約束だものね、その時は選抜頑張るわ。よろしくお願いします、ハリー先生。」
それにハリーはまた可笑しそうに笑った。
「…ねぇ、レン。レンは嫌かもしれないけど、ひとつだけ聞いても良い?」
「いくらでもどうぞ?」
「もし嫌じゃなかったら僕と一緒にスラグホーンのパーティに行ってくれないかな?」
「誘いたい人がいないんじゃなかったの?」
「レンはもう誰かと行くのを決めてると思ったし、この前、誘って馬鹿やって傷付けたばかりだから。レンがそれでも一緒に行ってくれるなら…僕レンが良いんだ。」
それにレンが驚き何も言えないままでいると、ハリーは「嫌?」と不安げに聞き、レンは慌てて首を横に振った。
「驚いていたの。…誰かからそんなお誘いを受ける事なんてないと思っていたから…。」
「ハッハーン!」
急に甲高い声が聞こえてレンは思わず驚き飛び跳ね、屋根から滑り落ちそうになれば、ハリーが慌てて支えてくれる。
ピーブズだった。
「ポッティはレンをパーティに誘った!ポッティはレンが好き!」
「ピーブズ、あまり驚かせないでちょうだい。あまり悪さをすると貴方を結界の中に閉じ込めてしまうわよ?」
レンがそう言うとピーブズは慌てて「ごめんよ、我らが姫君」と笑いながら言うも、ハリーの側をプカプカと浮きながらニヤニヤと笑い続け「ポッティはレンが好き!」と何度か連発するとズームアウトをし甲高く囃し立てながら消えていった。