「私、レンの事ちょっと悪く言ってハリーに怒られたの。」
ジニーの急な告白にレンは首を傾げる。
「私は、悪く言うつもりはなかったのよ?でも…その、陰口みたいになっちゃった事、謝らなきゃって思ってたの。」
「ハリーはそういう事告げ口する人ではないし、言わなきゃ知らなかったわよ。」
レンはクスクスと笑うも、ジニーはニヤリと笑ってしまっている。
「ごめんね、レン。」
「知っていても知らなくても怒ってないから大丈夫よ。」
「あたし達、レンの事、好きなんだもン。これからも友達でいてくれる?」
「勿論よ。可愛い妹達みたいな、大事な友達。」
2人の事をぎゅっと抱きしめて2人に一度ずつ頬擦りをして見せれば、2人とも擽ったそうに笑ってくれ、レンはそれに柔らかく笑んで見せれば授業に遅れない様にね、と2人に釘を刺し、レンはその場を後にした。


夕食の時間、レンはハーマイオニーとみんなから離れた所に座って居た。
「ねぇ。本当にそれで良いの?」
レンが眉を下げながらハーマイオニーに聞くと、ハーマイオニーはシチューを弄びながら悲しそうに笑んで見せる。
「良いのよ、もう。」
「自暴自棄になってはダメよ?」
「えぇ…判ってるけど…気分転換したかったの。あの人、きっとレンの話を聞きたいだけだと思うし。」
「気分転換の為に親友を売るのね。」
レンがじとっとハーマイオニーを見ると、ハーマイオニーは慌てて違うわよと言う。
「貴女の特別な事は話すつもりないわ。」
「こんばんは、ハーマイオニー。」
レンが開きかけると、パーバティがハーマイオニーを笑ってしまった事を申し訳なく思っている様に声をかけ、ハーマイオニーはいつも以上ににっこり笑って「こんばんは、パーバティ!」と返事をする。
どうやら、ロンとラベンダーの事は透明魔法をかけた様に見えない事にしたらしい。
「夜はスラグホーンのパーティに行くの?」
「招待なしよ。でも行きたいわ。とっても素晴らしいみたいだし…貴女は行くんでしょう?」
「えぇ、8時にコーマックと待ち合わせて、2人で…一緒にパーティに行くの。」
その言葉にロンは驚きの表情でラベンダーから顔を離した。
ハリーとロンがレンの顔を見遣れば、レンはお手上げという感じに溜息を吐いた。
「コーマックって、コーマック・マクラーゲン?」
「そうよ。」
ハーマイオニーは優しい声で言った。
「もう少しでグリフィンドールのキーパーになるところだった人よ。」
「それじゃあの人と付き合ってるの?」
「あら…そうよ…知らなかった?」
ハーマイオニーらしくない笑い方をすれば、レンはそっとハーマイオニーから離れハリーの側に行く。