ハーマイオニーにやっと追いついた時、其処にはルーナとジニーがいた。
ハーマイオニーに声をかけていた様だったが、近くにいた男子生徒がルーナを指差し「おかしなルーニー!」と揶揄って遊び始め、ジニーが杖を抜く前にレンはその男子生徒の口を魔法で覆ってつければ、男子生徒は変にもがいている。
「今度そうやってルーナをそう呼んだら許さない。」
そう睨み付けると男子生徒は怯えた様な様子を見せコクコクと頷くのを見ては、レンが魔法を解くと足早に去って行った。
「はい、ハーマイオニー。忘れ物。」
最近どうも沸点が低い気がする…と思ってしまえば、レンは一息吐いてからたった今起こった事がなかった様にハーマイオニーに鞄を渡せば、あ、あぁ。とそれを受け取る。
「有難う、レン。それじゃ、私行くわね。」
そう言うハーマイオニーの頭を優しく撫で、後でたくさん話を聞かせて。と言うとにっこりと笑ってくれた。
自分も授業に向かおうとすると、レンの背後から腰の辺りにぎゅっと抱きつく人が居て、レンは驚き目を丸くすると、一緒にいたジニーが笑っていた。
「凄い剣幕だったわよ?」
「あぁ、虫の居所が悪かったの。八つ当たりしてしまったわ。」
「でも嬉しかったもン。」
背後に抱きつくルーナがそう嬉しそうに声を漏らしレンの背に頬擦りをしている様だった。
「今度またそう揶揄われたら教えてね?私がこっそり仕返ししてあげる。」
そう言うレンにルーナは「うん!」と嬉しそうに返事をしてくれた。
「ハーマイオニー、なんかあったの?」
ジニーがそう首を傾げ、いつもの事よ。と一言言うと、ジニーは苦笑して見せた。
「ロンて、時々とっても面白い事を言うよね?けど、あの人ちょっと酷いところがあるな。あたし、去年気付いたもン!」
いつもの事。でルーナからロンが出てくるあたり、ジニーから色々聞いているのか、それともそうイコールで繋がる何かがあったのかもしれない。
「そうね。ちょっと子供なのよ。」
振り向きルーナの髪を優しく撫でてやれば、ルーナは嬉しそうに笑んでその手を話してくれる。
「母さんがしてくれたみたいだった。」
「せめてお姉さんにしてくれないかしら。」
即そうツッコミを入れると、ジニーは声をあげて笑い、ルーナもニマニマと頬を緩ませていた。
妹ってこんな感じなのだろうか…本当に愛らしくて癒される。