「ほんとのこと言って、スネイプが好きなの?」
「セブルスが好きなわけでも嫌いなわけでもない。ハリー、本当の事だよ。アクアが此処にいたら、アクアは確実に好きだと言っていただろうがね。ジェームズ、シリウス、セブルスの間にあれだけ色々なことがあった以上、おそらく決して親友にはなれないだろう。あまりにも苦々しさが残る。しかしホグワーツで教えた一年間の事を私は決して忘れない。セブルスは毎月私の為に完璧な薬を煎じてくれ、その作り方を完璧に作れるまでレンに教え込んでくれた。ホグワーツにいない間もその薬に不自由する事がなく、ね。お陰で私は随分と満月の間のあの苦しみを味わわずに済んだ。その事は感謝してもしきれない。それに私がキミ達を噛まぬ様身を張ってくれた。」
だがハリーは憤慨した様にあいつが偶然漏らしたせいでリーマスが学校に居られなくなったという様な事を言えば、いずれ知られてしまった。ハーマイオニーだって直ぐに気付いていただろう?とリーマスは肩をすくめている。
やろうと思えばもっとひどいダメージを受けさせる事だって出来た。だがスネイプは常にリーマスを健全に保ってくれていたという。
「アクアは常にセブルスに絶対的な信頼を寄せていたよ。アクアがレンを身篭った時、いち早く慎重になるべきだと、アクアを説得し攫われた場から救い出す手助けをしてくれたのもセブルスだった。ジェームズ達のあの悲劇の日、レンを救い出して瀕死の彼女を必死に手当てしてくれたのもセブルスだ。アクアは言っていた。私はあの人程愛情を持った人を知らない。とね。まぁセブルスは信頼に応えようしている様にみえていたが、アクアのその言葉は私はまだ理解しかねているが…いつかは理解できるものだと思ってる。アクアがまじめにいう事に間違いはいつもなかった。」
「ワームテールを信じた事以外はね。」
「あの時は正常な判断をできる状態じゃなかったからね。」
「レンもスネイプの事あまり好きじゃない。アクアさんの様に信頼しきってはいない。」
「レンにはその話ししたのかい?」
「一緒に聞いてた。」
「なんて言ってた?」
「スネイプはダンブルドアに命じられてダブルスパイをしているのではないかって言ってる。会議の時スネイプの顔が毎回いつもより青ざめて見えたって。今回はダンブルドアが何らかを察しマルフォイを助ける様にダンブルドアに命令されている可能性があるって言ってた。もしダンブルドアに話して、ダンブルドアが驚きも何もしなかったらその可能性が極めて高いって。」
「…驚いた。そこまであの子は考えているのか…。ハリー、レンの言う通りだ。一度ダンブルドアに話してみなさい。勿論、キミが思うような反応をしてくれる事は期待しない方がいい。寧ろレンの考えが正しいという事がよく判るだろう。自分に向けられた感情に対してはとことん疎いから、何と無く信じ難いのも解らないでもないがね。」
なんかさり気なく悪口が混ぜられている気がする。