「幸せになって、リーマス。そして、その幸せが辛い事もあるけどどれだけ幸せなものなのか、私に教えて?でも幸せすぎて私の事を忘れたりしないで?寂しすぎて呪いをかけちゃうかも。」
「あぁ。考えておくよ。それに、こんな愛しい愛娘を忘れられるわけがないだろう。」
「ふふ。親バカね。」
「あぁ、自覚している。…さ、あの双子の所にでも行って遊んでおいで。」
そう手を離すリーマスに、レンはまじまじとリーマスの顔を見つめる。
どこか気持ちが楽になった様な、そんな様に感じ取れれば、レンは小さく頷いて立ち上がる。
「レン、有難う。」
「ううん。私も充電させてもらったから。」
「少し前を向いて考えてみるよ。」
「えぇ。そうして。飽きる程前を見て良いと思うわ。」
レンは悪戯っぽく笑うと、その場を後にし、未だに紙鎖を首に下げたまま爆発スナップゲームをしているジョージを後ろから飛びつく様にその背に体重を乗せれば、ちょうど爆発したカードにジョージは顔を突っ込みその顔が煤で汚れ、レンは可笑しそうに笑った。
「そんな顔も素敵よ、ジョージ。」
「笑いながら言われても、嬉しくないけどな。まぁありがとよ。」
ジョージは悪戯っぽく笑う。
「そこの村の女の子も笑ってくれるわよ」
ジニーは何気なくそう言うと、ジョージとフレッドはジニーを睨み、ジニーはその理由が一瞬判らなかった様だが、直ぐにしまった!という顔をする。
「此処最近さ、親父の様な変わった魔法族向けにマグル向けの手品商品を売ってて、その商品の出来をね、その村で確かめに行ってたんだよ。」
「ん?」
「そこにいる女の子がさ、わー!すごい!魔法みたい!っていうもんでさ。」
「魔法だものね。」
フレッドとジョージが慌てた様にそう説明をするもレンは小さく首を傾げて返事をし、その肩に顔を埋めては「温かくて眠くなってきた。」とぽつりとこぼしては眠そうに瞼を閉じるも、耳にはリーマスとハリーの声が何倍にも大きくされたかのように届いていた。
近くの村にいる仲の良さそうな女の子の話より、「スネイプ」という単語が聞こえた此方の話を聞いていたいと内心どこかで思ったのかもしれない。