そのまま眠ってしまったから、とレンは一度シャワーを浴び、髪を乾かせば制服に着替えると、待っていたハーマイオニーも既に制服に着替えており、2人はレンの付き添い姿くらましでホグズミードへ姿現しをした。
そこで色々買い出しをしてから、マクゴナガルの元へ行き、新しい合言葉を聞いてから談話室へと戻った。
荷物を置きまだ時間があると、2人はハグリッドの所へ行く。
アラゴグの調子はやはり順調に回復…と言うわけではない様子を、ハグリッドの様子から2人は察し、一生懸命元気付け、3人でバックビークにご飯をやった。
「おぉ、レンとハーマイオニー。お帰り。」
寮へと戻ろうとした時だ。そんな声がしレンは慌てて駆け寄り、その声の主に「ただいま戻りました。」とにっこり微笑みかける。
「ダンブルドア先生、これからお出かけですか?」
「あぁ、ほんの少しの。明日には戻ろう。」
「先生、私との約束、忘れてはいませんよね?」
「あぁ、勿論じゃとも。一緒にお茶をする約束、ワシはしっかりと覚えておる。ワシはレンとの約束を違えた事があったかの?」
「私の記憶の中では…一度くらいあったかもしれません。」
レンが悪戯っぽく言えば「はて、そうだったかの?ワシの記憶とは違うようじゃ。」と可笑しそうに笑った。
「冗談よ、アルバスお爺ちゃん。」
レンが小さい頃呼んでいた名でそう呼べば、ダンブルドアはその瞳を潤ませた様にキラキラと輝かせてはレンの髪を優しく撫でてくれる。
レンはその顔を心配そうな色に変えその手をそっと伸ばして頬に触れれば、ダンブルドアはとっても優しく微笑んでくれた。
「一生徒としてではなく、お爺ちゃんを慕う友として、一言よろしいですか?」
「あぁ、勿論じゃ。」
「お爺ちゃんに何があったのかは判らないし、話したくない事なら私は聞かない。けど、どんな事があっても私はお爺ちゃんの味方だから。死んだってお爺ちゃんを裏切らないし、信頼しているわ。だから、あまり1人で頑張りすぎないで、友の手も借りてやって下さい。」
そう言うレンにダンブルドアは瞳を潤ませて「頼もしくなったもんじゃ。」とレンを優しく撫でてくれる。
「いずれ話す時が来よう。その時はレン、キミにとても辛い思いをさせてしまうかもしれぬが許してくれるか?」
「えぇ。勿論です。」
「それでは、そんな友の手をちっとばっかし借りようかの。…これをハリーに届けてやっておくれ。期限は今日中じゃ。」
「今年入ってやっと頼ってくれたと思ったら、梟ですか?」
レンが唇を尖らせれば「ほっほっほっ」と楽しそうにダンブルドアは笑った。
「既にワシはレンに頼っておる。あの本の解読、よう頑張ってくれた。そのお陰でワシはある目星をつける事が出来た。その事も、後々にゆっくり話して聞かせよう。」
「はぁーい。梟のお役目、確かに承りました。」
それをダンブルドアは再度髪を撫でてくれてから、姿を消した。
「…レン?ほら、寮へ戻りましょう?」
「えぇ。…ダンブルドア先生の背中がいつもより小さく見えた気がする。…魔力に憂いの色がずっと消えてないの…どうしたのかしら…。」
レンは消えたその場所をじっと見つめていたが、ハーマイオニーに促されるままに寮へと戻った。