第44話
次の日はレンが早めに起き朝食を作る。
ハーマイオニーも起きてきては手伝ってくれ、双子はそれを食べ終えれば、もう尻尾も耳も消えたジョージが名残惜しいとレンで充電し始めレンは思わず笑ってしまう。
「文字よりも言葉の方がいいのは判るけれど、擽ったいわ。」
「また学校が終わったら迎えに行っていいか?」
「えぇ。癖でそのまま姿くらまししてしまったらごめんなさいね。」
「指輪で知らせるさ。戻って来いってね。」
「えー。わざわざ駅まで戻るの?」
「俺はいつまでお前が出てくるのを駅で待ってればいいんだ?」
2人のやりとりがおかしいとハーマイオニーはフレッドどヒソヒソ話をし一生懸命笑いをこらえているようだ。
「思いっきり笑っちまえよ。」と囁くフレッドの声が聞こえる。
「それと新学期が始まる前に何度か逢いにくる事。来ないと夜這いを仕掛けるぜ。」
「それじゃ罠を仕掛けておくわ。ネズミ捕りみたいな感じで。」
レンは可笑しそうにくすりと笑うが、「しかけるなら寝室に頼むぜ。逃げ出せない間レンの寝顔を眺めて楽しむからよ。」とニヤリと笑えば、レンは頬を赤らめて絶対部屋の外にするわ。とそっぽを向きジョージを笑わせた。
「さ、俺達もそろそろ行くか。弟達も見送ってやらなきゃ僻まれちまうからな。」
「えぇ。ジョージもフレッドも有難う。お陰で良い休暇になったわ。」
「あ、待って!」
ハーマイオニーは鞄の中から三脚を取り出せばカメラをセットし始め、一枚撮りましょう。と言ってくれる。
「急にどうしたの?」
「レンのアルバムを写真で埋めつくす計画をしているの。」
そう言いながらハーマイオニーはタイマーをセットし、ハーマイオニーはレンの隣、そしてレンの隣はジョージで、ハーマイオニーの隣はフレッドという一枚の写真を撮った。
「現像したら、俺らにも一枚くれよな。」
「えぇ、勿論よ。私も貴方達に会いに行っても良い?」
「あぁ、勿論。」
「楽しみにしてるぜ?」
ハーマイオニーはにっこりと笑って頷けば、双子はそれぞれの頬に口付けをし「それじゃあな。頑張って来いよ。」と一言言ってから姿くらましをした。