そして森全体には森に住まう者達を含め森を荒らしたり傷つけたりしない者と当主の意志に反する事のない者以外は入る事の出来ぬ結界を森全体に広がる様にかけていき、徐々に広がっていくその結界に触れた亡者は次々と砂と化し、吸魂鬼は結界に体当たりをし続けていた。
「ハリー、有難う。お疲れ様。」
レンがそう声をかけるとハリーは頷き、守護霊にもレンは同じ言葉を言えば2人の守護霊の魔法はすーっと消えていった。
時を超えたであろう一件から始めて血の力を使ったが、魔法の火力も含め、こんなにも早く元通りに出来るとは思わなかった…。
新しい杖のお陰か、それとも…。と、レンは思うと腕の印をそっと撫でる。
お母さんが手を貸してくれたのかもしれない。あのおまじないというやつの…。
レンはそう思うと心が暖かいもので満たされていくような気がした。

うっすらと朝日が昇り始めたた空に、レンは「疲れた…」と一言漏らせば、ハリーもお疲れ様と小さく笑ってくれていた。
「ハリー、助かったわ。鎮火作業まで手伝ってもらって…」
「レンが無事で良かったよ。」
「また見えたの?」
「ううん。それはもうなくなった。ダンブルドアが教えてくれたんだけど、ヴォルデモートは僕との繋がりを恐れて僕に対して閉心術を使っているらしいんだ。頭痛とか見えたとかじゃなくて、悪寒がしたっていうか…よく判らないんだけど、レンに逢いに行かなきゃ、って思って。」
「暖炉から来たって事は隠れ穴に居たのでしょう?誰かに言ってきたのよね?」
「あ…忘れてた。」
もう。とレンは半ば呆れた様に言うも思わず笑ってしまっていた。
「お帰りなさいな、ハリー。もう少ししたらモリーおば様が起きてきて知られてしまう。」
「いいよ、別に。僕、レンと一緒にいたいし。」
レンが軽く杖を動かすと飲み物と茶菓子を用意し、それにハリーは小さくお礼を言うと、レンはハリーに少しだけ寄りかかる。
「それじゃ…少しだけこうさせて。」
「うん。いくらでもどうぞ。」
「有難う…ハリーは暖かいわね。頼もしくって、落ち着く。」
レンがそう言うのにハリーは驚き、頬を赤らめながらレンを見遣れば、軽く肩に頭を寄せながら小さな寝息を立てていた。