夕ご飯の時間になれば、ハリーはレンの手を取り隠れ穴へと戻っていく。
レンは帰らなきゃと何度も言うが夕ご飯を。とモリーも引かない。
仕方なく夕食だけ頂き、片付けを手伝っては、レンは帰ろうとした。
「あそこには今日はリーマスが居ないのでしょう?泊まっていきなさい。」
「おば様…本当にごめんなさい、それだけは出来ません。」
その場にいた子供達もどうしてこんなにレンが拒むのかと首を傾げ、ジニーは「此処が嫌い?」と一言。
「とんでもない。小さな頃はこの家族の温もりに溢れた此処が…羨ましくて、苦手だった。どんなに望んでも私が手にする事の出来ないものだったから。でも今は違うわ。此処が大好きよ。だからこそ此処にはいられないの。」
そう言うレンにモリーは気を遣わないで良いのよ?と言うが、レンは苦笑しかもれなかった。
「…まだ力を暴走させてしまっているんです。昼間はまだ平気だけれど、夜の闇は…自然と色々な事を考えてしまうから。それに貴方達を巻き込みたくないんです。それに、ヴォルデモートは私と連れ戻そうとしていますし…ごめんなさい。」
レンがそう悲しそうに微笑んで言えば、そんなレンを抱きしめたのはモリーではなくハリーだった。
優しく逞しい温もりがレンを包み込み、泣いてしまいそうだった。
「明日もまた目が覚めたら此処に来てよ。そうしてくれたら僕も嬉しいし…眠くなるまでまたクィディッチやろうよ。」
レンはそれに小さく頷いてから一度きつく抱きしめ返し、直ぐに離れる。
「いつの間にそんなに背が伸びたの?ついこのあいだまで同じくらいの身長だったのに。」
レンがふざける様にしそう言うと、吹き出し笑ったのはロンだった。
「それ5年くらい前の話じゃない?」
ハリーも可笑しそうに笑ってそう言えば、レンも小さく微笑んだ。
「でもね、レン。貴女があそこで1人っきりで過ごし続けるのは良くないって思っているのよ。」
と話を戻すモリー。
そのまま言葉を続けようとするモリーに「ダンブルドアは日中だけいれば良いと仰ったので!」と慌てて遮り、反論を与える隙を与えぬままに、失礼しますと一言詫びては帰って来てしまった。