ハリーも随分と背が伸びたのだなぁ…そうこんな場の空気で思ってしまう自分はどこか人とは違うのかもしれない。
「仲間の死喰い人を何人か呼んで、僕達を始末してしまおうという訳か?」
「そんな、非難なんて…そんな危険な事を…杖をしまって。お願いだから。ミス・クレスメント…どうか、お願い。」
マダム・マルキンは困った様にオロオロとすればレンは溜息をひとつ漏らし2人の間に立った。
「ナルシッサ、私の友が失礼な態度を申し訳ありません。」
「謝る必要なんてない!」
ハリーがそうレンの手を掴むも、レンはにっこりと笑ってそれを制する。
「ですが私達は貴女のご存知な様に、貴女の姉に酷い仕打ちを受けたばかり。」
「えぇ、姫君…判っておりますわ。」
「貴女達も同じ様に私達に恨みがある事でしょう。ですが此処で一悶着を起こすのはお互いの為にはならない。そうではありませんか?」
それにナルシッサは大きく頷く。
「もし此処でハリー達を攻撃すると言うのならば、私は全力で彼等を護りますし、覚悟も決めます。そうなれば…」
ちらりとドラコに視線を向けると、ナルシッサはもっと青褪めた様な顔をした。
「判りましたわ。…姫君、あの言葉はお忘れではないですわよね?」
「勿論です。…ハリー、ロン。私達も入学当時からお世話になっているこのお店にご迷惑をかけてしまうわ。どうか杖を下げて頂戴。此処で魔法を使えば貴方達は退学になってしまうかもしれないのよ?」
それに2人は渋々杖を下げるもドラコ達を睨みつけており、ナルシッサはその言葉に満足する様にドラコの元に行くと、ドラコは着ていたローブを引っ張ってって頭から脱ぎ「だから僕はあっちの店が良いって言ったんです。」とぶつくさ言いながら足元に叩きつければ、ナルシッサの贔屓の店があるのだろう、其方へ向かう様2人は音もなく立ち去った。
立ち去り際、ドラコはレンに「休み中か学校にいる時に少し時間を作ってくれ。」そう耳元で囁いた。