「お嬢さん方、我らが特製『ワンダーウィッチ』製品をご覧になったかな?」
フレッドはレンとハリーをまだ白昼夢呪文に夢中になっているハーマイオニーとジニーの所へと連れてくるとそう声をかけた。
「レディーズ、此方へどうぞ…。」
窓の側に思いっきりピンク色の商品が並べてあり、興奮した女の子の群れが興味津々でくすくすと笑っていた。
ハーマイオニーとジニーは用心深く尻込みしていたが、レンは首を傾げてその商品を手にとってみた。
「惚れ薬?」
「そう。どこにもない最高級の『惚れ薬』さ。1回で最大24時間。問題の男子の体重にもよる。それに女子の魅力度にもよる。」
「レンなら一滴で大体の男を24時間虜にしちまいそうだが、そんなの使わなくても俺はお前に惚れてるぜ?」
突然ジョージが側に姿を現せばレンの腰を抱きウィンクひとつし、レンは頬を赤らめてしまう。…本当にこの人は…。
「違うわよ。自分に使ったら恋とか愛とかどういうものなのか判るのかなーってちょっと思っただけ。…それを使って現れた気持ちがもし既に自分の中にあったら、それがそうって事でしょう?」
その言葉にジョージは瞳をぱちくりとさせ、レンは思わず笑ってしまった。
「そんな荒療治は最終手段にしておくわ。」
「あぁ、そうしておけ。俺らはこの商品は姫君と妹には売らないと決めているのである。」
ジョージが厳しい口調で付け加えた。
「我らの妹は既に約5人の男子が夢中であると聞き及んでいるからには…。」
「ロンから何を聞いたかは知らないけど、大嘘よ。…これは何?」
手を伸ばして棚から小さなピンクのツボを取りながら、ジニーが冷静に言った。