「『10秒で取れる保証付ニキビ取り』おできから黒ニキビまでよく効く。しかし、話を逸らすな。今はディーン・トーマスという男子とデート中か否か?」
フレッドが言った。
「そうよ。それにこの間見た時は、あの人確かに1人だった。5人じゃなかったわよ。で、こっちはなんなの?」
ジニーはキーキー甲高い声を出しながら籠の底を転がっている、ふわふわしたピンクや紫の毛玉の群れを指していた。
「ビグミーバフ。ミニチュアのバフスケインだ。いくら繁殖させても追いつかないくらいだよ。それじゃ、マイケル・コーナーは?」
次はジョージだ。
レンはジョージのその言葉に指をビグミーバフに向ければその指に向かって群がる様子に思わず和んでしまう。
「捨てたわ。負けっぷりが悪いんだもの。…かーわいい。」
ジニーはそう言いながらレンと一緒にビグミーバフを見やればそう声を上げ、レンも「ね。」と微笑んで見せた。
「連中は抱きしめたいほど可愛い。うん。」
フレッドが認めた。
「しかし、ボーイフレンドを渡り歩く速度が速すぎないか?」
ジニーは両手を腰に当ててフレッドを見た。
モリーによく似た睨みが効いたその顔と、それに怯まないフレッドに流石ウィーズリー家の人だなと感心してしまう。
「余計なお世話よ。それに貴方にお願いしておきますけど」
丁度商品をどっさり抱えてジョージのすぐ側に現れたロンに向かってジニーは言葉を続ける。
「この2人に、私のこ事で余計なおしゃべりをしてくださいませんように!」
その後ロンとフレッドは何かを言い合ってはいたが、レンはジョージに「人の多さに酔ったから少し外の空気を吸ってくるわ。」と言えば、ジョージは小さく笑いレンの頬に口付けて外まで見送る。
「また時間のある時にでも来てくれよ。俺も手紙書いたりするし、コレもな?」
ジョージは小指の指輪が見える様にすればにっこりと笑い、レンもつられる様に笑ってみせた。