「…ドラコ、無理よ…。だって判っているでしょう?私…そんな人が出来たら、きっと今まで覚悟してきたものが、音を立てて崩れてしまうわ。それを受け入れてくれる状況じゃないのは貴方も知っているでしょう?」
「レン、そんなの気にしていられないくらいの気持ちが、その内キミにも判るだろう。…僕が判らせるつもりだ。」
「よく判らないわ。…ドラコ、なんだか大人になったわね。」
「キミは子供のままだがね。」
「一言余計ですわよ、ミスター・マルフォイ。」
むすっと頬を僅かに膨らませれば「そんな顔をしても愛らしいだけだ。」と、小さく笑えば言葉を続ける。
「それで話は戻るが、僕は死なない。キミの最も大切な人になっても僕はキミの前から消えたりしないし、キミを独りにはしない。…確かにレンが僕らと戦う道を選んだのは驚いた。けれど、僕にとってそんな事、キミを手に入れる為の小さな壁の1つにしか過ぎない。だから…っていう訳でもないが、全てを失いかねない決断をしたと、悔やむ事はない。あの人が蘇ったんだ、どんな決断をしようと遅かれ早かれ人は死ぬ。」
「ドラコ…」
「話しておきたい話は、今のところそれだけだ。…それじゃ、また学校で。」
「また意地悪ドラコに戻るの?」
「あぁ。考えの甘い彼奴らは気に入らないし、僕が優しくするのはキミにだけだから。」
そう一言言えば頬に口付けて立ち去っていった。
と、ドラコは一言言えば頬に口付けて立ち去っていった。
頬を軽く擦りながらも、小さく息を吐いては帰って行けば、複雑そうなハリーと喧嘩をしているロンとハーマイオニーの姿があった。
遠くの方から焦っている様な大人達の声が聞こえれば「3人を探しているわよ?」と3人に声をかけ、3人は慌てた様に双子の店に戻っていき、レンはハグリッドの隣に戻った。
「遅かったなあ?」
「ドラコに声をかけられて、話をしていたの。」
「なんもされんかっただろ?」
「えぇ。あの子は私にそんな事をする人じゃないわ。」
ストローに口をつけて残りを飲み干しては、カップを杖で消し去れば、アーサーとモリーがハリー達4人を連れて戻って来た。
その表情はどこか心配した表情のままで、ロンはモリーに奥に居たんだって!と何か言い続けている。