「マルフォイが泣いて頼んでも?」
「あの子の命がかかっていたら…もしかしたら行くだけ行って即逃げてくる。って事もあるかもしれないわ。」
レンがそう言うとハリーは「ダメだからね?」と真面目な顔をして言い、レンは小さく頷いた。
ハリーは自分の考えと同じ考えをレンがしてくれたという事が大いに元気付けた様で、嬉しそうにしていたし、二人はハリーの機嫌が直った事に安堵した様だった。勿論ハリーやレンの考えは考えすぎだと二人は考えている様だったが。
「レン、今年のクリスマスはどうするつもり?」
「どうするって何が?」
「ホグワーツに残るのか帰るのか、よ!」
「あぁ…。ホグワーツに気になる事がなければ此処に帰って来ようとは思っているわ。…もう帰って来なかったから誰かが殺されるって事は起こらないけれど…なんか、一度でも帰れなきゃって気になってしまうのよね。」
「なら僕ん家においでよ!ママ達もレンを呼ぶつもりでいるみたいだしさ。」
「行かないわ。また襲われないとは限らない。もし…襲撃を受けたら…誰かが怪我をしてしまうかもしれない。そうなったらあんなに家族想いのおば様を泣かせてしまう事になるわ。…良いのよ、私は此処で。ご飯も自分で作れるし、面倒だったら漏れ鍋の売り上げ貢献するし。」
それに来年にはやっと卒業だ。
そうしたら心おぎなくヴォルデモートを倒す為に動く事ができる。
いや、最近はヴォルデモートが動き始めた所為か不自然な失踪や死が起こり続けている。
早く動かねばならないのかもしれない…が、今突撃しても…完全復活してしまったヴォルデモートを倒せるだけの力が果たして自分にあるのだろうか…?
ダンブルドアのいる間はホグワーツで力をつけるべきなのかもしれない…。
だが、そうのんびりしている間に、取り返しのつかない事になってしまったら?
だが、あのダンブルドアがそんな事にはしないはずだ。
レンは心の中で自問自答を繰り返してしまっていた。
「また自分の世界に入っちゃってるよ。」
と、そんなレンにロンは苦笑しながら言った。