第13話
「レン、気を付けて行ってくるんだよ?最近は一緒にいれなくて悪かった。大丈夫そうに見えてもまだ独りにしてはいけない状態だって判ってはいたんだが…。」
あれから数日後、レンは今、リーマスに連れられ、少し早めにホグワーツ特急に乗る為駅に来ていた。
荷物を空いているコンパートメントに荷物を置き、乗り場でリーマスと話していた。
そうリーマスが汽車の前まで見送りに来てくれたのだ。
「リーマスに嫌われていたり呆れられてしまったって事じゃないなら良いの。」
レンがそう言うと「まさか!」とそんな事はあり得ないと言いたげな反応にレンは小さく笑った。
「どんな事が起こっても私の気持ちは変わらないよ、レン。私にとってとても大事な娘なんだ。」
「えぇ、有難う。…少し拗ねていただけよ。大丈夫。」
それにレンは小さく笑う。
「まだ、心に穴は開いたままだけれど、だいぶ笑える様にはなったの。大丈夫よ。」
そう言うレンにリーマスは優しく頬を撫でてくれた。
「無理や無茶はするんじゃないよ?」
「えぇ。なるべくそう心掛けるわ。それに毎月お薬を送るもの。それで無事も確認できるでしょう?」
リーマスはそれに微笑んでくれたが、レンの耳元に唇を寄せると「今年は任務で潜っている事が多いから薬は要らないよ。同じ人種の所に行っているんだ」と囁いた。
「っと!間に合ったー!」
そんな二人の前にそう言う聞き慣れた声がしレンはきょとんとし、リーマスは可笑しそうに小さく笑ってしまっている。
「そろそろ私は彼と交代をした方が良さそうだね。」
「ルーピン、気を遣ってくれて嬉しいが、俺はまだ姫君に選んではもらっていないんでね。レンの大事な時間を邪魔するつもりはないのさ。って事で其処に居てくれ。」
ジョージはウインクひとつしてそう言えば、リーマスは「随分と手強い相手に惹かれたものだね。」と笑っていた。
「判ってくれて嬉しいよ。コイツは鈍感だし、勇気を出して好きだと伝えても綺麗にスルーしたり違う意味に捉えたり、本当手強いんだ。」
「貶しに来たんなら私、行くわね。リーマス、見送ってくれて有難う。」
そうさっさと汽車に乗ろうとしたレンを慌てて引き止めるジョージにリーマスは可笑しそうに笑ってしまう。