「今度行く時までに別人に変身できる様に勉強しておくわね?」
「なんでまた。」
「フレッドが言っていたの。俺達はどんなに姿が変わっても姫君を見間違えたりはしない。って。そう言われたら試すしかないでしょう?」
「これはまた、随分な挑戦状を叩きつけてしまったね。」
リーマスは笑いながらそう言えば、ジョージは笑った。
「ま、間違えたりしないさ。」
「気付かなかったら罰ゲームよ?」
「おう。望むところさ。」
「レン、楽しい目標が出来て良かったじゃないか。」
「えぇ。一年で覚えられるかどうか判らないけれど…死ぬまでには覚えて遊んでみようとは思っているわ。」
その言葉に、レンの覚悟を知っているリーマスはどこか悲しそうに切なそうな表情をするも、ジョージは何言ってんだとわしゃわしゃとレンの髪を撫でた。
「ジョージ。あまり危ない事をしてはダメよ?もう世界は安全ではないのだから。」
「それは俺の台詞だと思うんだけどね。まぁ判ってるさ。DAで培ったもんもあるし、店にいる分にはどうにでもなる。」
「危ないと少しでも感じたらフレッドを連れて私の家に逃げて頂戴。あそこには死喰い人は入れないから。」
「わかった。」
「リーマスもよ?」
「判ってるよ。」
そう言うとリーマスともう一度抱きしめ合い、お互いの頬に口付けを交わせば、ジョージとも軽く抱きしめ合い、レンは彼の頬に口付けをし「見送りに来てくれて有難う。」と囁く。
ジョージはそれに頬ではなく唇に軽く口付けをすれば、レンは頬を真っ赤に染め、ジョージの頬を抓り「変態。」と一言言う姿に、リーマスは可笑しそうに笑っていた。
「いでででっ!ルーピン、笑い事じゃないって」
「でもそれはキミが悪いから仕方ないよ。しかも保護者の前でね。」
「これから一年、俺は不利な状況に立たされるんだ、この姫には少しは強引に行かないと…!」
「もうジョージなんて知らない。リーマス見送り有難う、行ってきます。」
「いってらっしゃい。」
可笑しそうに笑いながら、リーマスはそういうとレンは軽く手を振る。
ジョージをちらりと見やれば小さな声で行ってきます。とだけ言えばベッと舌を軽く出した。