「ここだけの話なんだけど、私クラムと別れたの。ただのペンフレンドに戻ったのよ。」
「どうして?」
「ほら、あまりに逢えなさすぎるし…それに、自分の気持ちに素直になろうって思ったの。」
その言葉にレンは小さく首を傾げる。
「その口ぶりだと、他に好きな人がいるみたいね。」
「他人の事だと鋭いですこと。」
「煩いわよ。」
そう言うと2人はお互いに向き合ってベッドに入っていた所為か視線を合わせて小さく笑った。
「ロンの事が好きなのよ、私。…だからダンスパーティに素直に誘ってもらえなかった事が凄く悲しくて。あの時ムキになっちゃったの。…それで、その日の夜大喧嘩しちゃって。いつも思った事を言い合っちゃうからすぐ喧嘩になっちゃうけれど、それでも大切で好きなの。」
「その好きって気持ちは、ロンの隣を独占したいとか思うもの?ロンの為を思って引く事とかも考えられないくらい?」
「諦めろって言ってる?」
「違うのよ。…WWWにみんなで行った時…ドラコがそう教えてくれたの。貴女達は喧嘩していたから伸び耳で聞いていたのはハリーだけかもしれないけれど。」
あぁ。とハーマイオニーは苦笑する。
「そうね…私が何時も隣にいられたら素敵だとは思うけれど、困った時とか何かあった時、私を頼ってもらえるのが一番嬉しいの。それに一緒に居られると苛々する時もあるけれど大体は楽しくて嬉しい。」
「…その気持ちなら私も判る気がするわ。」
そうそう。とレンが自分と同じ気持ちを理解し始めた事がハーマイオニーはとっても嬉しそうだった。
「私、応援する。何が出来るか判らないけれど、ハーマイオニーの事を応援したいわ。」
「有難う、レン。貴女がそう思う相手は誰なの?」
「んー…ジョージ、ね。彼だけはこの髪を見ても気の毒にって顔をしないで、似合ってるって笑ってくれたの。それに…いつも気に掛けてくれて笑わせようとしてくれるのが、なんだか嬉しいの。あの告白劇場で意識しているだけかもしれないけれど。…でもハリーにも似た様な感情があるのは確かだから…私”『好き”は芽生え始めたばかりで、まだそこまで成長していないのかもしれない。それか大切な友達がとられてしまいそうで妬いてるただの子供ね。」
「レンの場合、父親の事とか運命が、自分自身にセーブをかけてしまってると思うわ、私。」
「…そうね。背後にヴォルデモートがいる人から想いを寄せられても相手は困るだろうし、もし私が死んだら…その人を悲しませてしまうって思うから…」
「ハリーもジョージも困らないだろうし、死なせない努力はたくさんすると思うわ。」
レンはそれに「うーん…」と悩む様な声を漏らすとハーマイオニーは小さく笑う。