「私も久しく読んでなかったから…ちょっと集中して読んでいたの。」
「昔の魔法とか何かかい?」
「そういった類のものね…ダンブルドアが渡すように言ったらしいから…きっとここにかかれている事を使えるようになって欲しいんじゃないかしら…多分だけれど。」
「ここはなんて書いてあるの?」
「これは…魔法の痕跡を探す…例えば魔法で罠とか扉とかを隠すと、必ず其処には魔法を使った痕跡が残っているらしいの。それについて書かれているわ。」
「これだけ分厚いんだから、色々な事が書かれてそうね…何か使えそうなのがあったら教えてちょうだい。」
ハーマイオニーはそういうと、数占いの授業に出かけ、私も行ってくるとレンは魔法史の授業へと出かけた。
ずっとハリーにくっついていた所為か「背中が寒い。」と立ち去り際に言えば、ハリーは「僕も。」と肩をさすり笑っていた。

魔法史は相変わらずのピンズ先生だった。
淡々と話し続ける歴史に、今回はハーマイオニーもいない。
レンは睡魔が来ぬよう、集中して先生の言葉に耳を傾けノートをとるのに必死だった。
レンは授業が終わると、んーっと思いっきり背伸びをし、後片付けをすれば昼食を取りに大広間へと向かった。
「レン。今授業の帰りか?やっと1人になったんだな。」
「えぇ、ドラコ。貴方が手を出してくれたお陰で、皆が守ろうとしてくれているわ。」
「キミを?キミが、の間違いじゃないのか?」
ドラコは可笑しそうに笑い声をあげレンは眉を顰めた。
「大事な幼馴染だから一言忠告しておくわね。もしなにか命令されているのなら気を付けなければいけないわ。…あの人は決して人を認めたり信頼したりはしないの。使える道具か否か…それだけよ。私も一昨年はドラコの様に思う事があった。私は大丈夫って。でも違った。その甘えた考えの所為で私は死にかけたわ。…ドラコ、あの人の言葉を真に受けるだけじゃダメなの。真意をちゃんと見極めて?貴方が大切に想っているご両親を泣かせないであげて。」
レンが至って真面目にそう言えば、ドラコは顔から笑みを消し、レンの杖腕を掴みそれを掲げれば、その腕に巻かれた包帯が晒される。
「此処に…同じ物を隠しているキミには言われたくない。キミは誇るべきだ。」
「彼奴に何を言われたのか判らないけれど、同じ物じゃないのよ。貴方のは忠誠を示す物で、私のは私を弱らせ私という人格を殺す物。全く意味が違うのよ、ドラコ。」
レンはそれでもドラコから視線を逸らさずに真っ直ぐと睨むように見つめれば、ドラコも同じように睨み続けていたが「いい加減離してくださる?」とレンが言えば、ドラコは仕方なさそうにその手を離した。