第18話
レンは逸れぬようにと、ハリーのローブを軽く掴みながら、その一歩後ろを歩いていた所為で、ハリーが振り返った事に気付かず、ぽふっとハリーの胸にぶつかってしまえば、レンは慌てて謝りハリーは思わず笑っていた。
「危ないよ?」
「貴方が前なら大丈夫かと思ったの。」
恥ずかしそうにそういうレンにハリーは口元を緩ませ、自分を呼んだ相手に視線を向ければ、去年のグリフィンドールのクィディッチチームでビーターを双子の代わりにやった一人らしい。
選抜がいつなのかを聞きに来たのと、羊皮紙の巻紙を受け取ると、彼が話途中なのにもかかわらず、ハリーは先に歩いて行ってしまい、レンは小さく頭を下げてからまたハリーを追いかけて行った。
手元をみれば、ダンブルドアから個人授業を受けるという内容で、土曜日の午後8時に部屋に来て欲しいと書いてあった。
今学期最初の1日をキミが楽しく過ごしていることを願って。といういつものレンへ当てるような手紙には無い一文に、ダンブルドアはハリーを余程気に入っているんだなと小さく笑みをこぼした。
「個人授業を受ける事になっていたのね。」
「あれ、僕、それも言ってなかった?」
「えぇ、全然。」
「言われた日、レンと途中まで一緒だったから、一緒に聞いてるつもりだったみたいだな…ごめん。」
「次は教えてね?」
レンがそう言い微笑むと、勿論とハリーは大きく頷く。
休憩の間ハリーとロンとハーマイオニーはダンブルドアがハリーに何を教えるんだろうという話で盛り上がっていたが、レンはそんなハリーに寄りかかりながら先程の本を読んでいた。
「スネイプからもらった本がそんなに面白いの?」
ハリーは興味を惹かれたのか、ちらりとその本を背後から見やれば、見たことも無い文字や図が細かく描かれている様にきょとんとし、それを見たハーマイオニーは同じように覗き込めば「古代ルーン文字じゃない!」と声をあげたのでレンはそれに驚き顔を上げれば「驚かせないで。」と思わず苦笑した。
「え、ちょっと待って。えっと…私にも一部しか判らないわ…。」
ハーマイオニーはガックリしたようにそういえば、レンは苦笑してしまう。