シリウスもまさかこんな事だとは思っていなかったのか驚いた表情を見せたが、直ぐにゆっくりと抱き締め、レンを見て笑みを零した。
「ずっと前からこうして甘えてみたかったの。叶えてくれてありがとう」
レンは恥ずかしそうにそういえば、肩に頭を寄せゆっくりと瞳を閉じながら呟いた。
シリウスの体温がとても心地良い。
「こんな事ならいつでもしてやるさ」
シリウスは愛しそうにレンの髪をゆっくりと撫でてくれる。
それが更に心地良い。
「人の温もりがこんなに落ち着くなんて知らなかったわ」
そうゆっくりと呟きながら言うと、次第にレンは規則正しい寝息をもらし、それにシリウスは少しだけ苦笑をした。
大人の中に混じり、どんなに大人らしく振舞おうとしても、こうした本当の彼女はまだまだ子供の部分を残している。
シリウスはそれがどこぞなく可愛らしく思えた。
ゆっくりとその唇を近寄せれば、ふと思いとどまり額に口付けをするシリウス。
眠っているレンはそれを少し擽ったそうに笑みを浮かべただけだった。

暫くし彼女がおきそうもない事を確認すれば、シリウスはそのまま彼女を横抱きし部屋まで運んでいく。
リビングでリーマスと会えば、リーマスは少しだけ笑みを浮かべただけだった。
彼女をベッドに横たわらせ、頭を優しく撫でてやれば、自然と笑みを零す自分がいる事にシリウスは気付けば、それに苦笑を浮かべる。
自分よりこんなにも若い彼女を、こんなにも愛しく思ったのは初めてだった。
これが我が子へ対する愛情なのか、それともレンに亡き彼女の母親の面影を求めているのだろうか…?
シリウスは僅かにそう思えば苦笑を浮かべたが、直ぐにそんな考えも消えていく。
気持ち良さそうに眠る彼女の頬に口付けを落とし、小さく想いを呟けばシリウスはその場を後にしたのだった。