第18話
10月30日の朝、早く目が覚めてしまったレンは取り合えず談話室に降りれば、其処には既にジョージとフレッドの姿があった。
「おはよう」
レンは2人にそう声をかけると少々ビクッとしつつも2人とも声を返してくれる。
きっとあの話せない話をしているのだろうと思うと、レンはそのまま談話室を出ようとした。
「待って」
「どうしたの?」
「まぁ、此処に座れって」
ジョージに止められ、フレッドに促されるまま、レンはフレッドの隣に座る。
「俺達はいわば運命共同体だ」
「何の話?」
レンは思わずそう言えば、2人は少々苦笑を浮かべた。
「俺達はレンの重大な秘密を知ってる。けど友であり仲間であり俺達の姫である事には変わりはない。」
「そう…互いに強い絆で結ばれた、いわば運命共同体だ。」
2人は交互に話し、レンはただそれを最後まで聞く事にした。
「なのに、俺らはその契りを破る行為をした…。」
「そう、相手の最も重大な秘密を知っておきながら、我々の姫に打ち明ける事をしなかったのだ。」
演技交じりに言う2人に、レンは何処までが本気で何処までが冗談なのだろう…
そう思いもしながら、話して良いその時が来るまで2人の様子を眺める。
「という訳で、我々は我らが姫にこの重大な問題を打ち明け…」
「あわよくば知恵を拝借しようと…」
「要は話してやる代わりに協力しやがれ…というわけね。」
レンがそう言えば、2人とも大袈裟にショックを受けた様な表情をする。
「なんと!」
「我々の行為は姫にその様に取られてしまったのか!」
「我々は決して…」
「で?」
レンは話の続きを促すように口を挟めば、冗談混じったその顔が真剣な表情へと変わる。