逃亡者と人魚(×アズールin幻パロ)


『逃亡者と人魚(×アズールin幻パロ)』



説明
NO≫twst世界
YES≫ファンタジー世界



隣人=獣人、人魚、妖精etc.

亜人=隣人と人のハーフ




主人公
海近くでのんびり暮らす青年。
実はある国での貴族の後継者争いに巻き込まれる前に逃亡をはかり、そのまま気の向くまま旅をしてこの度、遠く離れた他国で暮らしている。

アズール
ちょーっと怪我をしてしまい、助けてくれた青年に一目惚れした。
頑張って陸語を学んだ。
カタゴトだけどね!




ストーリー


海辺に倒れている人魚を洞穴に避難させて手当をした。
目覚めた人魚に思いっ切り海水をかけられたが、怒鳴る前に消えた。
帰ったのだろう。


『…はぁ、』


人魚は昔からその美しい見た目や素材として狙われているからそれ故の態度と考えて怒りを分散させた。
しかし、それからというもの釣りをするたびに魚がよくかかるようになる。
海中に街で売る素材を取りに行ったら、後日海藻に包まれて釣れたりとかした。
多分、恩返しか??と思ったがそれが3ヶ月も続いて流石に長いな、と思い始めた。
だからあえて海に行かないようにした。


『行かなくなれば来なくなるだろう』


そう思った。
だが、約半年後に向かったら…海藻に包まれた貝殻や真珠。


『………………』


そして、


「ウーウー!○▲○□□▲○☓□!!」


例の人魚に叱られてます。


『えー、と……』
「▲いか!たいか!」
『…対価?あのね、もう要らないよ』
「?」
『い、ら、な、い』
「!!?」
『じゅ、う、ぶ、ん。も、らっ、た』
「…………」


だから海藻に包まれたのを返そうとしたら


「や、…やだ」
『え?』
「も、もらっ、…て!あげ、る!」
『いやいや、でも』
「あ、げる!あ、あげる」
『こ、こら!』


押し返してきた。


「すき、!」
『……は?』
「すき!あげる!も、とあげる!」
『………』


手を優しく握った。


『も、ら、え、な、い』
「!」
『オレ、キミ、しらない。キミ、オレ、しらない。』
ー俺は君のことを知らないけど君も俺のこと知らないよね。
『た、す、け、た、か、ら。そ、れ、だ、け』
ー偶然にも俺が助けたからそう思っただけ
『か、ん、ち、が、い』
ー勘違いだ。


そう告げて離れた。
もう会うことさないだろう、と……


『(思ってたのにーー…)』


真夜中にドアをノックされて、剣を片手に開けたら…


「ん!」


人魚が足を持ち、人となり来ました。
ボロい服は多分、船から落ちたものや風で飛んできたものとかだろうか。


「すき!ぼく、キミ、すき!」
『だから、』
「ぼく、あず、あず、る!」
『…』
「きみ、なま、なまえ!ぼく、あず、る」
『……あー…アズール?』
「ん!ん!」


期待している眼差しに、


『アルト、』
「あ▲と…アル☓………アルト!アルト!」


名前を教えただけなのに、嬉しそうな様子に気が抜けてしまう。


「ぼく、いる!ぼく、しって」
『…えっ、』


人魚、…アズールが押しかけて同居するはめに。
追い返そうにも家の仕事や畑仕事を危なげに手伝う姿にフォローの方に回ってしまう。
子どもを相手しているようでその生活をサポートし、日にちを越してしまう。
明日こそは海に返さないと、思っているのに。


「アルト、すき!」


事あるごとに告げられる言葉に動揺してしまう。





でもお互いのためにもこのままではいけないと早く海に帰るように告げた。


「アルト、ぼくきらい?」
『……嫌いじゃないけど、』
「いっしょ、いっしょ!」
『…あのな、アズール。俺はこの街の人間じゃない。遠いところから逃げてきたんだ。
家の跡継ぎの問題に巻き込まれないために。』


優しくアズールの髪を耳にかけ、頬を包む。


『もしかしたら追手がくるかもしれない。アズールを巻き込むことはしたくないんだ。お願いだから海に帰ってくれ』
「………や。」
『アズール』
「すき」
『…』
「すき、アルト。いっしょに、いて」


何かを言おうとしたが、ゼロ距離に縮まる。
目が離せない。


「すき」
『…』
「アルトは、?」
『…………俺も、すきだよ。だから』


ちゅっ


『 』


ふにゃ、と笑う姿が愛おしくして


「んっ!…っ………ンんっ…♡」
『…これだけは約束してくれ、何かあったら海に帰ること。自身のことを優先してくれ』
「……」
『じゃないといますぐ返す』
「……ん、わかっ、た」


脅す形となってしまったが、こうするしかない。
こうして夫婦となったふたり。


「アルト!」
『なんだ、ア…』

ーちゅっ

「ふふ!」
『………ったく、』
「アルト」
『………ん、』

ーちゅっ

「ふふふ、」


おねだりにかなわない。

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