蛸は鷹を捕まえたい(×アズール)


『蛸は鷹を捕まえたい』



説明
あまえるたこちゃんみたい





鳥人
過去、戦争や羽毛、奴隷目的で捕獲されてたことから数は少なく人里に下りることは殆ど無い。



主人公
実は鷹の獣人。
先祖の苦悩を解決するための遺伝子変化により収納が可能。ユニーク魔法ではない。
前世が叡智を求める鷹の魔法使い。
重度の活字中毒患者
イグニハイド寮とものすッッッッッごく悩まれたが、ディアソムニア寮。
鳥なので、ナッツ類のものが好き。
いつもナッツ類を持ち歩いて小腹を満たしている。
文化部。


アズール
ひょんなことから助けられてしまい、色々悩んだものの恋と自覚。
もだもだしながら古書片手に彼を釣る。
彼の腕にいて翼に包まれるとすごく安心してしまう。
だってもとから目をつけていた。顔、どちゃくそ好み!!!
彼がよくナッツ類をつまんでいる情報をつかむとナッツを使ったレシピを調べて増やした。
自身でも料理できるように納得するまで練習した。
守銭奴というより、マドルが価値がシンプルにわかりやすいものだから執着する。
しかし、必要と思ったものなら躊躇なくつぎ込む。
貢ぎたい系男子



双子
幼馴染の勘で((アズールのドンピシャ好みじゃね??))と実は前から思ってた。



イデア
色々察しているが、主人公の味方側。
もしもの場合は実家の権力を振りかざすぐらいには味方。
友愛が激重。






ストーリー

急遽決まった後輩との錬金術の合同授業
誰と組むかと考えていたが、とりあえずイグニハイド寮辺ならおとなしく話を聞くだろうと当たりをつけていたら声をかけられた。


「あの、僕と組んでいただけませんか?」


噂で聞いたことある。
確か、名前は


「アズール…アズール・アーシェングロットです、先輩」
『そうか、わたしはーーー』
「先輩。組む相手が決まってないのでしたら、僕と」


にっこりと笑う彼を訝しんてしまうが、優秀なのはうわさで知っていたこともあり、頷く。


「!ありがとうございます」


手分けして準備を行なう。
その際、原材料の扱いや傷んだもの見合わけかたを伝授。
…とてもニコニコとこちらの顔を見ているのは気のせいだろうか
そして作業に移る。オクタヴィネル寮所属ということもあり人魚と推測。
だから混ぜる役目は受け取り、材料の投入を任せた。
順調にいけたものの、


『ッ』
「わっ、」


突如、引っ張られて抱きとめられた。
ほぼ同時に爆発音と煙、生徒たちの悲鳴とクールウェル先生のお怒りの声が響く。


『しばしの間まて』
「…は、はひぃ」
『?』


がっしっりと守るように抱きしめられた。
周りと遮断するかのようになにかに覆われて程よい薄暗さ。


(これは、………やばいっ)
(先輩に助けられ、そしてだ、…だだ抱きしてられてっ)
(ぁああああああいい匂いするぅ!)


混乱中のアズールのことに気づくわけもなく、おとなしくしているのでスルー。
煙が晴れると庇っていたなにかが動いた。


クールウェル「、あぁ大丈夫だな」
『えぇ、まぁ』
クールウェル「よくやった!!!褒めてやろう」
『どうも』


周りの生徒は驚いた。
獣人の中でもひときわ珍しい鳥の獣人、つまり翼で覆っていたのだ。
翼はすぐさま仕舞われたし、アズールは離された。


「あ、…ありがとうございます!」
『別に。怪我をされたら課題が続行できなくなるからな』
「助かったことにかわりはありませんので、後日お礼さていただきます」
『…そうか、好きにしろ』
「はい」


まぁ、作るのははじめからになってしまったものの問題なく合格をもらった。
数日間はちらほらと視線をもらうが、鳥人に戻ることは無かった。
そしてアズールから対価の話があると放課後、会うことになった。
空き教室にて向き合う二人。
どこか緊張した面持ちのアズールに疑問があったが顔に出さず、話を待った。


「先日の助けていただいた対価なのですが、読書家とお聞きしました。どうしょう、僕のツテで本をお渡します」
『…貸し出しか?』
「可能な限りは差し上げます。しかしものによっては貸し出しになるかと。」
『…そうか、わかった。』
「そ、…それで…………」
『?』
「………っ、条件を飲んでくださったらより良いものを提供いたします!」
『ほう?』
「今すぐにとはいきませんが…誰にも邪魔されない空間、軽食の用意まで僕に任せてください!」
『…それは…』
「助けていただきましたから、それに回数も無制限とします」
『…その条件内容は?』
「………を、…………ださい」
『……?』
「ぼくを、ハグしてくださ、い……翼でつつむよう、に…」
『…この前のようにか?』
「は、はい!!」
『それだけで、か?俺が得になり過ぎる』
「僕には充分です!そ、そんなに気にするなら陸に不慣れな僕のために色々と教えてくださいっ」


差し出された契約内容は言ったことと変わりはない。
細工もないようだ。


『まぁ、ひとつまず半年。それから考えよう』
「は、はい!!」


それから本を譲られたものや貸し出しをされたものを空き教室で読むように。
傍らにはアズール。勉強を教えてることもあるがほとんど聞かれることはない。
で、ある計画を相談を受けたがその内容に不安を持ち、双子も呼び出すように指示。


『あのな、ネットの恐ろしさを理解してない』
『不満持った奴らを雇用してみろ、飲食にあるまじき違反行為をするだろ』
『例えば不衛生なことを投稿する。』

『学園長は例外や初めてやることは奥手だ。RSAに関連は覗いて』
『だからモンスト・ロラウンジの話もまともに聞くことはないだろうな』
『トレイン先生に相談しろ。あの人はここまで計画を立てたものなら無下にしない』
『学校で職業体験ができるのはいいことだろ。なにかあればもみ消せるし』

『イソギンチャク自体にもアズールの学力が知られてないし、さほどこないだろうがこの本はすごい。
このままではもったいないし、小冊にしてサムに売りつけるか…?』


と。聞き入れるかはわからないがとりあえず伝えられることは伝えた。
結果、イソギンチャクは契約違反者の目印というだけでモンスト・ロラウンジには利用しなかった。
そして当初の契約が守られることに。
モンスト・ロラウンジにある支配人室。
そこにいたのは


『……』


紅茶とナッツをふんだんに使ったケーキをお供に読書をする彼。
本は浮いており、自動的にめくれている。
その横に座り、寄りかかっておとなしく翼に包まれているアズールだ。


(ねれる……)


ちなみに彼はジェイドが紅茶を、フロイドもしくは注文したものと思っているが両方ともアズール自ら用意したものである。


(あっあ、顔がいい………しゅき、……)


こっそりと顔を見ている。


(小さく切って食べてるの、かわいい………)
(少しずつ食べてくれるなんてそれほど気に入ってくださったんですかね……)


ぱち、と目が合う


『ん、』


フォークが差し出された。
意味がわからずに見つめいていたら、


『食べないのか?』


そう聞かれたので、つい口を開いた。


「、ンァ」


入れられたケーキの味はわからない。


「…ありがとうございます……(関節キッスーーー!!)」
『もっといるか?』
「、……す、少しだけ(もっとアーンされたい!!)」
『ん』



でも、ここまで良くしてもらっているので対価の変更を申し出たら真っ青になる。
というか、1度。半年後の際に言われたものの勢いに押し込まれたのだ。


『もう十分支払っただろ?こちらから出すから…』
「あなたのおかげで売上が上がったんです!」


わかりやすくグラフ(図面)まで用意して契約を続行させようした。
その必死すぎでまたもや押し込まれたのであつた。
だから誕生日には希少価値が高いコインと万年筆(有名なお店のオーダーメイド)を贈った。


「ほ、本当にも、もらっていいのですか?」
『いつも貰っているのを返しただけだ』
「あ、…ありがとうございますっっ」


ちなみにここまで好意全開のアズールに対して何も思わないのか??とか絡まらることがあるが、


『アイツは対価に忠実なだけでは?』


と一貫した態度。
矢印が向けられていることなんて1ミリも思ってなさそう。
裏ではいつ結ばれるのか、振られるのかと賭け事にされているとかいないとか。
第三勢力(監督生)がくるとはまだ誰も知らない






※下記の内容は一部前乗りで書いたので矛盾があるのかもしれない。


監督生に一目惚れされてしまい、迷惑をかけられている主人公の話。
ちなみに監督生さんが嫌われている理由は、出会いが悪かった。
図書館で読書をしている彼と話をしたいからといきなり初対面なのに「勉強教えてください」と許可なく横に座って何度も聞いてきたから。
それが続いて主人公、図書館では本を借りて逃げるように。
監督生は探す→周りが三分化する(主人公派閥と監督生派閥、無関心派)→監督生の味方がうざい→行動を制限されてストレスマッハ。
主人公の味方側もいるため、匿ってもらったりしたがそれでも疲れていた。
特にアズールを応援する双子を中心に命じられた(おこなれた)オクタヴィネル寮生徒のチームワーク。
双子が怖いから従うものが大半だが、野次馬精神でアズールの応援している者たちが多い。

そんな中、双子により避難所としてアズールのところに輸送された。


「大丈夫ですか?」
『………一応は』
「基本的にここには出入りするものは限られますから貴方ならいつでも来てくださって構いませんよ」
『…』
「僕との契約のだけでなく、読書の場所としてお使いください。貴方なら僕の仕事の邪魔なんてしないでしょう」
『…』
「双子にも、あぁ(所属先で役職持ちの)リリアさんにも伝えておきますので」
『…』
「………? 先輩?」
『………あぁ、助かる』


本当に疲れきった声。
苛立ちを超え、ストレスとなって彼を蝕んているようだ。
なにかできることはないだろうか、


(あぁ、これならナッツを使ったお菓子でも作っておくんだった…
中々、先輩の所在が掴めずに行方をくらますから保護できずにいたから…本当は僕から連絡して言えばよかったんだが…悩んでいたらいつの間にかあの双子が、……)


呼ばれたので、思考を止めて普段通り微笑む。
呼ばれたので警戒することなく近付くと、腕を取られて抱き寄せられた。


「 」


彼の足の上で向き合って座らされた。
肩に額を当てて、ぎゅーーとしてくる。
こんなことをしてくるとは思っておらず、固まってしまうが……


『ん……』


こう胸の奥で、きゅーーー…と締め付けられる感覚に陥った。


(かっ……………かわいい)
(え、え、なんですか、このかわいい生き物)
(僕の肩に擦り寄って、あ…甘えてきているのか???)
(……あ、甘やかすチャンスでは、……?)


そーーっと、抱きしめ返しながら片手を頭。 に。


「っ、」


髪を乱さないようにそっと、…そっっっと撫でる。


『………』


特に抵抗もしてこない。
つまり、は


(許された………!!!)
(撫でることを僕は!許された!!)
(っしゃ!!!!!!)


そのまま、数分後。


『ね、』
「ハッはい」
『…急ぎの仕事ある?』
「ありませんよ、問題ありません(えぇえぇ、あの監督生さんを覗いてはですけど!!!)」


実は監督生、モンスト・ロラウンジにいる
女の勘とか言って。
アズールと彼との間で本の貸し借りの契約があるのは周知の事実のため、ここにいるのでは?と何度も来ている。
しかしながら彼のいるスペースはいわゆる「お仕事のスペース」なのでお客様が入れるスペースではないことを盾にしている。
さすがにそこまで常識がかけてはいないので入ってはいかないが、ソワソワしているのは見かける。
裏口があるため、そこを使用している。


『そ、…まだ時間もらえる?』
「はいもちろん、(喜んで!)」
『…じゃ、腕どけで』
「あ、はい」


反射的に腕を胸の前で組んだら、視点変更。
なんと彼を下敷きにソファーに倒れ込んだ。


「へ、」


メガネがひとりでに机の上に避難。
かけてあったコートがふんわりと背中にかかる。
毛布の扱いだ、これ。
ガッチリと腰に腕あり動けない。動きはないが


『おやすみ』
「お、…おやすみなさい……」


……抱き枕になったのか、コレは??と認識。
すぐに寝息が聞こえきた。


(…監督生さんに見つかるかもしれないから色んなところに隠れていたと聞く。
もしかしたら自室にも来るかと推測で寮にも門限ギリギリを狙っていたらしい
だから監督生さんが来れないと確定している夜中に本を読んで睡眠不足か、)
(…それなら前から考えていた計画を進めるか、)


ゴソゴソとポケットからマジフォンを取り出し、必要な場所に連絡。
10分もしないうちに承諾を得られたため、安心して寝ることにした。
とくっ、と聞こえる彼の心臓の音を子守唄にして眠りにつく。
ちなみにこっそりとジェイドが覗き見にした際に彼と目があった。


「」にっこり
『……』


撮影(無音)をしてドアを閉じた。
勝手に撮影したことに文句は言いたかったが、まぁ手助けしてもらったことも事実のため、止なかった。
そしてまた眠りについた。
…ちなみにこの写真がアズールへのちょっとした交渉の対価になったのは二人だけしか知らない。


(、?)


どれほど寝ていたかわからないが、ふと眠りから覚めた。
しかし、そのまぶたを開けるのはやめた。
だって、彼が頭を撫でてくれるから。いや正しくは髪で遊んでる。


(な、なん、なんでっっっ!!!)


起きるタイミングが掴めない!
このまま居たいがいつまで寝たフリができるか、
嬉しくて溺れてそうなのに。


『…アズール、…………アズール…』


…仕方なく起きることに。
ぼく、いま、おこされましたけど???の気持ちを持って。



「…、おはようございます」
『あぁ。起こすぞ』
「え、わっ」


ぐっ、とより引き寄せられ、上半身を起こした。



(アーーーもう!!どれだけ僕のことを乱せばいいんだ!)
『…助かった。もう帰る』
「ま、待ってください!」
『?』
「リリアさんから外泊許可をもらいました、ほら」


メッセージにて、そう返信された文章を見せられた。


「双子のパジャマと、偶然にも買ったばかりの下着もありますから!ご安心を」
『…だが、どこに泊まるんだ?』
「っぼ、僕の部屋ですけど………」
『いいのか?』
「なら許可をもらってきません」


にこーーっと押しきろうとしたが、渋い顔しているので作戦変更。
シュン…と、困った顔。


「…先輩が嫌じゃなければ、…授業でわからないところがあって…歴史学で…」
『……』
「…」
『…………わかった、それが対価になるならば』
「!ありがとうございます」


ほーーらァ!!!僕は、ぼ・く・は勉強教えてもらえますけど???と無意識にマウントを取った。


「先に部屋に案内します。さ、どうぞ」


生活領域内である寮、もちろん監督生が入れるわけもなく。
自室である寮長室に案内。


「服をそこにあります。アイツら勝手に僕の部屋寝泊まりに来るんです。大概、喧嘩したからと言って」
『へぇ、』


お風呂に必要な荷物をまとめた。


「いつでもお風呂入ってください。僕はモンスト・ロラウンジがあるので」
『あぁ。………ありがとう』
「、いいえ。では、また後で。」


部屋を出た。
彼は読書でもするのだろう。
しかし、巣である自分の部屋に(現時点では)番(ではないか、)を連れていけたことになんと言えない満たされた感覚。


(ふふふふ、ははははははははは!!)


上機嫌でモンスト・ロラウンジに。
特に急ぎでもない書類を手につけてしまうほどだ。
アイディアさえ、浮かんでくるほど。


(早く、帰りたい。あの人の元に)


時間が早く進むことを願った。
監督生が閉店までいたことなんぞ、興味は無く、会いたくもないために店員に任せた。
足早に寮室に戻れば風呂を済ませた彼がいた。


「遅くなりましたが、夕食持ってきましたよ」
『あぁ、助かる』


デザートに出したナッツのケーキは嬉しそうに食べてくれた。
それにニコニコしながら食器を片付けた。
明日にでも戻せばいい話だ。
彼が洗ってくれるそうなので任せて、その間にお風呂を済ませた。
そして勉強会も終われば寝る時間だ。


「広いですからふたりで寝ても問題ありません」


ソファーで寝ようとする彼を連れ込み、いいえ説得してベットに。
もう眠いのか、面倒になったのか、諦めてベットの中に入った。
眠りついた彼を確認すると、ぴったりと寄り添う。


(ねてる、ぼくのとなりで………ふふふっ)


朝起きたらもう居なかったが、サイドの机にはお礼のメッセージカード。
それをいつも通りにファイリングして残しておく。




VS監督生
アズールとバチバチする監督生

監督生「わたし、先輩のことが好きなんです。邪魔しないでもらえますか」
アズール「邪魔?なんのことですか?」
監督生「モンスト・ロラウンジで会ってますよね」
アズール「さぁ?もしそうだったとしても尊敬しているあの人のプライベートをお話するわけにもいきません。」
監督生「っ」

監督生「アズール先輩、あの人が好きなるのは異性である女性です」
アズール「、」
監督生「例え人魚が同性婚に対してなんとも思ってなくても、獣人であるあの人はそんなことないです」


人魚や妖精族は性別の固定概念が薄い。
性転換する種族もいるからだ。
しかし、反対に人間や獣人は固定した性別。変わることないてない。
特に獣人は種を残そうとする面があるために同性婚はほぼないし、反対されるのが普通。


監督生「お忘れなく」


監督生が去ったあと、壁を殴る。


アズール「そ、んなこと…僕が一番わかってる……!!」


告白に1歩前に出れないのはそれがあるからだ。
自身が性転換してもかまわないが、それすらも受けて入れてもらえなかったら??
そう思ってなにもできずにいるのだ。
NRCの唯一の女性。もし、もしものことが起こったら………


アズール「、………」


覚悟を、決めないといけない。





モンスト・ロラウンジ 支配人室
避難してきた彼とお茶会をしていた。
向かい合うふたり、机の上には紅茶とケーキ、焼き菓子があった。


「実は、相談がありまして」
『?どうした』
「…恋愛の話でして参考にお聞きしたく」
『…ふぅん、……』
「相談者が人魚の男性で、片思い相手が獣人の男性なんです。性転換する覚悟があるようですが…獣人としてどう思われますか?」
『獣人なら受け入れられないだろうな、元は男とわかっているなら尚更』
「そ、…そうですか………そうですよね、」


隠していた小瓶を、


『でも』
「……はい?」
『その獣人が人魚を好きという可能性は無いのか?』
「、」
『獣人の本能を殺してまでもその人魚に惹かれているかもしれないだろ。可能性は低いが、でも…聞いてみないとわからないだろ』
「………」


それは、
でも、


『アズール』
「!」


いつの間にか隣りに居た。
小瓶を持った手を取られていた。


「ぁ、…その、こ、…これは、……ち、ちが……」
『中身は、…色味や粘着度などから推測するに記憶を一時的に混濁させるやつか?』
「っ!」
『高レベルなものを作ったな、』
「………」
『俺にこれを飲んでほしいのか?』
「!」
『どうしてほしい?』
「……」
『君が望むなら、飲もう』
「!」


反射的に叩き落とした。
割れて中身がこぼれていく。


「な、なんで……」
『……キミの望みなら叶えたいから、ていったらどうする?』
「、…」
『………相談者の人魚はキミで、相手の獣人は…その態度だと勘違いしてしまいそうなんたけど、ちゃんと教えて』
「……あな、たで、……す…あなたですよ、!既成事実作って責任を取らせれば監督生さんに取られずにいら、るって…!あの人は雌だから、!!!だから、……だからぁ……………」
『俺が獣人だから、雄同士だからか』
「だって、だってぇ…」
『……はじめは変な後輩程度しか思ってなかった。顔ばっか見てくるからな』
「うっっっ…!」
『でも周りをひな鳥のようにうろうろして、俺の気を引こうと必死になっているのを知ったら気になるに決まってるだろ?
双子から聞いたが、ここに用意するのは全部手作りなんだろ?』
「、…あぅ………」
『ジェイドがコーヒーを用意したわけでも、フロイドが気まぐれに用意したわけでも誰かのお使いでも無かったんだろ?』
「っ」
『契約が終わればここに来なくなる、そう思って必死になってるのは可愛かった』
「な、!!」
『俺のために必死になってくれたんだろ、可愛くて仕方なかった』
「ーーーっ!」
『ずっと見ていたくて、俺のために必死になっていてほしくて…』
「ぁ」
『意地悪してごめんな、アズール』
「…い、って…ください……ちゃんと、………言ってくれないと、信じら、ません…!」
『俺と番になってくれませんか、アズール。俺の愛しい人』
「っ……はい、僕も。あ、いしてます……!」


彼に抱きとめられる、背中に腕を回し、泣きつく。


『どうしたら許してくれる?』
「…さない、許さないっ」
『そうか、わかった』
「……い、しょ、…に、デート……お泊りもして、いっぱいいっぱい一緒にいて、くれなきゃ、…許さないこ、と…もない」
『…俺と明日デートしてくれる?』
「…する、」
『泊まってもいい?』
「……ん、」
『……キスしてもいい?』
「ぁ、え………ん、」


ゆっくりと離れると、目が合う。
ぶわ、と熱が上がる感覚。
近づいてくる彼をただ受入れた。


「っ、……♡」


何度も優しく重なる。降り注ぐ雨。


『愛してる、』
「っぼ、…ぼくも、……あ、いしてま、す……!」


時間が許す限り、愛を確かめ合い、モンスト・ロラウンジが閉店する前に鷹は一足先に寮長室に。
一人残ったアズールは、望みが叶った現実を必死に受け止めていた。


(きも、ちが通じあえた…!)
(あ、あんなに…き、…ききききすされて…茹でダコになってしまうじゃないか、!)
(か、かわいいとか…意地悪されていたけど、あなたと番ならたらそんなこともう許してしまいそうになる!!)
(し、仕返しに振り回しますからね!覚悟していてください)
(…待てよ、今番となり部屋にいる……)
(……もしかし、て……ぁ、あどうしょう準備して、ないっ)
(いや、1日目で…その、手を出してくると、か……僕は構わないですけどっ)
(気が早いか、……)


頬を叩き、気合を入れる。
普段の姿に戻り、やることをやって早歩きで寮長室に。
いつものように準備して寝ることに。


(ですよねー……)
『、アズール』
「ん、っ!」
『…なにか言いたげだが?』
「えっ、……ぁ、…」
『…教えて、』
「………ぁ、…あ……っちな……こ、と…」
『なるほど、』
「っ、は、はしたなくてす、すみません…!」
『そうか?誘われるのは男として嬉しいが』
「さそっ!!?ぁ、あう…!」
『一緒にやり方を調べようか』
「へ、」
『同じ気持ちということだ』
「っ」
『俺達のペースで進めていけばいい、ひとまず明日のデートからな』
「は、はい♡」


デートに行きましたとさ。
鷹によりあるお店に行き、後日ふたりはオーダーメイドとしたカフスボタンを付けていた。
互いの瞳の色を互いにつけている
公言はしなかったが、あらかさまなものであった。
アズール自身、鷹にべったりするの前よりも堂々としている。指だって絡めたって鷹は嫌がりもしない。
監督生は、偶然にも廊下で二人を見かけ、ふいにアズールと目が合う。
にこりと笑う彼に敗北を理解してしまう。
こちらを見向きもしない鷹とどこかに行ってしまう。

ちなみに双子から全力で揶揄われて、寮生にもからかわれたのであった。

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