part1


『自室デートpart1(×アズール)』



説明
ある日のnot監督生×アズール






オクタヴォネル寮 寮長室にて
ソファに座っているのはこの部屋の持ち主の番でもある人物は雑誌を読んでいた。
アズールは仕事が残っているので書類(寮長クラスでの書類のため、手伝いができない)をやっていた。
仕方ないことなので静かに待っていた。
紅茶は既に用意して渡している。


『?』


片腕を掴む感触に振り向くと、アズールが腕と身体の間にいた。
こちらに背を向けて、腕が人質に取られている状態だ。


『終わったのか?』
「えぇ、………せっかくあなたと過ごせるのに無駄にしました…」
『はは、今から過ごせばいいだろう』
「1分でも無駄にしたくないんですっ」
『ならその分、』


雑誌を置いて、抱き寄せる。
体勢を崩したアズールの上から覗き込む。


『濃く過ごせばいいだろ』
「っ、」


近づいてきたので反射的に目をつぶるが、額に柔らかい感触にリップ音


「…そこじゃない」
『ごめんごめん』


そのまま横向きに太ももの座らせて腰に腕を回して抱きしめる。
アズールも彼の背中に腕を回して肩に額をグリグリする。


『お疲れ様』
「んー……」


ちら、と様子をうかがってくる。
理由はわかっている。
だがあえて無視して髪型を崩さない程度に撫でる。


「……」
『……ふふっ』
「…いじわる」
『ごめんよ、俺の愛しい人』


ちゅ、


「ンッ、」


逃さないと言わんばかりに頬を掴んで舌をねじ込んだ。
応えてくれる彼に負けじとしていたが、飲み込まれていく。


「はぁ、…はぁ………」


銀色の糸が切れる。


「んんぅ……」
『アズール』


額に、瞳に、鼻先に、


「ぁ、うぅぅ………」


向けられる優しくもどろりと甘い瞳にタジタジになってしまう。
性格柄、自分のことを「すき」「いとおしい」というのが読み取れる。
あぁ陸なのに溺れてしまいそうだ!!


『んー…』
「!」


恥ずかしくなって顔を隠していたら頭をぐりぐりと、すり寄せてきた。
甘えてきてくる態度に胸が高鳴る。


「…ふふっ」
『ん……どうした?』
「いいえ、別に」
『んだよ、気になるなぁ』


彼に手を取られ、にぎにぎ
なんだか可愛い。


『そういえばな、』
「えぇ」


何気ない日常での出来事。
ある生徒の失敗談から食堂での新しいレシピの調味料当てなど、殆ど実になることはないが何よりも幸せと感じられる大切な時間。



「そういえば先程雑誌を読んでいましたがどんなのを?」
『ん?あぁ、これ』


離れていく手が恋しくなったが、


『薔薇の王国にアンティークショップができるらしくて、あと来月末に骨董市場があるんだ。賢者の島で歓喜の港で有名な料理店が来年に開店するって。それからさ……』


全部、デートの予定だ
積まれた雑誌に折り目がある。


「これ、僕との…全部デートの予定ですか…?」
『?あぁ、もちろん』
「(あ"ーもうーーー!!!こういうとこ!好きッッッ)」


ずっと待っている間、調べていてくれた。
僕のために。


「んんぅ…!」
『計画立てよう』
「もちろんです!」


時期や開店日、学校行事と照らし合わせて色々と考えるのがなんて楽しいか!
昼飯を二人で用意し、ゲームをしたり、計画の続きを立てたりと過ごした。


「お風呂、その……一緒に入りましょう…?」
『わかった』
「!泡風呂用意しますね!!」


この日のために用意したちょっと高めな泡風呂を使い、


『おぉ、すげぇいい匂い』
「えぇ(お揃いですね!)」


そのまま風魔法で乾かしてベットに入る。
彼の腕の中に入れば眠くなる。
この世で最も安眠できるところだ。
人魚としての名残なのか、無意識に足を絡めてしまう。
ダラダラと話しながらいつの間にか寝てしまった彼をじっと見つめた。


「…っ、」


ちょっと寂しくなって…つい キスした。
何度も、何度も。
昼前の彼の真似をして口だけじゃなくて鼻先だったり、わざとずらしたり。


『あ……?』
「!」
『なぁに可愛いことしてくれてんの……?』


寝ぼけながらふにゃふにゃと話す彼に胸を貫かれた。(精神的に)
髪をくるくるして遊んでくる彼。くすぐったい。


「ぁ、えっと………」
『…あしたの放課後、予定ある?』
「?特にはありませんが…」
『…デート行こうか』
「!」
『なんにも予定が入らなかったら箒二人乗りしてさ、降りてクレープでも食べに行かない?散歩すれば問題ないさ』
「行きますっ」
『じゃ、ちゃんと寝ような』


ぐいっ、と引き寄せられてゼロ距離となる。


「ふふ、おやすなさい」
『おやすみ』



無事、放課後デートに行きましたとさ。


『ちょうだい』
「はい、どうぞ」
『…うまっ』
「そんなに気に入ったなら今度、双子も呼んでクレープ大会でも開きます?」
『はは!いいね、面白そう』
「ふふ」










《おまけ》

朝起きたときに、


『アズール、』
「はい」


むぎゅー


「!」
『あんまり可愛いいたずらしないで、』


耳をカプッ


「ひゃっ!」
『我慢できなくなっちまうだろ』
「っ、…あぅ……」
『洗面台、先に借りる』


離れていく彼をぽー…と見つめてしまう。


「っ」


追いかけて背中に飛び込む


『お』
「……来月のお泊り、」
『?』
「…は、早めに来てくださいね………準備しますので…」
『……ん、』
(鼓動が早くなってる、……お腹の奥が疼いてる…♡)

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