修業


今、わたし達の目の前には目的地である小屋が目の前にある。
申し訳程度の、雨風を凌げるかどうかのぎりぎりのラインで保たれているぼろぼろの小屋。
……本当にここに人がいるのだろうか?一歩間違えたら崩れてしまいそうだけれども。

「不安そうだな?気持ちはわからなくもないが」
「そう見えます?見えちゃいます?」
「初めてここに来る奴等の反応は大体それだ。安心しろ」
「安心して良いのか悪いのかわかりませんよそれ」
「色々な奴等がここに来て同じ反応を示しているが心配するような事は起こってないってことだ。安心だろ?」
「そ、そうですけどお……」
「迷っても仕方ないだろう。それに別にこの小屋の中に留まるわけじゃない。挨拶と依頼開始の旨を伝えるだけなんだ。崩れた所で俺らには大して害は無いぞ」

何気にこの人は今相当酷いことを言っている気がするのだけれど気のせいだろうか。
私がそれを口にしてツッコミを入れるよりも先に死闇さんは少し強く引くだけで小屋から外れてしまいそうな扉に手を掛けていた。

――ガギィ。

「今この扉何か凄まじい音しませんでしたか?本当に大丈夫なんですか?」
「俺は知らん。おい、管理長。いつも通り依頼を開始させてもらうぞ」

死闇さんの後ろに隠れながら扉の中を覗き込むと。来客用なのか、業務用なのかいまいちわからないこぢんまりとした室内を占拠する大きさの長机と、その奥にはデスクワーク用であろう机に座った“管理長”と呼ばれる人物の後ろ姿が目に入った。
白髪の生えた頭をしてはいるが背筋はしっかりと伸びている。健康的なおじ様なのだろうか?
そんなことを考えているとその頭がゆっくりとこちらに振り向く。

「おー、いつもすまんなあ、死神ちゃんや」
「その呼び方はやめろって言ってんだろ」

死闇さんここでは死神ちゃんなんで呼ばれているんだ。微妙に可愛いかもしれない。

「良いじゃないか、それに、この呼び方をやめる気が無いのもわかっているんだろう?」
「わかりたくないがわかってる。はあ、まあ良い、さっきの通りだ。依頼を開始させてもらうぞ」
「おう、頼んだよ。……はて?後ろの子が今日の訓練候補ちゃんかい?」

わたしの存在に気付いたようで今度はわたしが管理長さんに覗き込まれる形になっている。

「あー……そうだな。まあそうゆうことになる。今までの奴等とは少し毛色が違うがな」
「ふむ、まあ、怪我さえしなければ自由にしてくれて構わないよ。切ってくれたら切ってくれた分だけ燃料用の木材として売りに出せるからねえ」
「そのつもりだ。伽耶、一応挨拶しろ」
「え?あ、はいっ」

言われるがまま、背中に隠れていた状態からぴょこんと隣に飛び出し。軽く体勢を整える。

「か、伽耶と申します。本日は宜しくお願い致します。管理長さん」
「おお、美人さんじゃないかい。ああ、宜しく頼むよ」
「は、はい!」

わたしのこの姿、欠損だらけの身体を見てもそれを気にする素振りすら見せずに心地よい笑顔を返してくれた。
それどころか美人さんだなんて……この無表情しか無いような顔をそう言ってもらえるのは嬉しくもあり恥ずかしくもあり、なんだか心がむず痒い。
きっとこの人は優しい人なのだと、わたしの勘がそう言っている。
……死闇さんの第一印象とは全くの真逆なわけだし。

「……今お前、俺に対して失礼なこと考えなかったか?」
「はひ?!そ、そんなことないですよー」
「図星かよ。棒読みになってんぜ」
「あ、あはは」
「ほう、仲が良いねえお二人さん。とは言え死神ちゃんが連れてくる子達は大体皆死神ちゃんに懐いてるみたいだがな」
「うっせーな。勝手に懐いてるだけだ」
「照れるな照れるな。それだけの魅力がどこかにあるんだろうさ。これからも大切にするんだぞ」
「はいはい、んじゃそろそろ始めるわ」
「おう、二人とも怪我だけはするんでないぞ。特に嬢ちゃんはな」
「わかってる。伽耶、行くぞ」
「はいっ、行ってまいりますね」
「行ってらっしゃい」

依頼を開始する旨を伝え、軽い雑談も終え、管理長さんの笑顔を背に伐採場へと向かう。
それにしても先程の会話で少しだけ気になる点ができたので脚は止めずに聞いてみることにする。

「あの、死闇さん」
「何だ?」
「さっきあの管理長さんが“死神ちゃんが連れてくる子達は大体死神ちゃんに懐いてる”って言ってましたけれど。やっぱり他の方ともここに訪れているんですか?」
「ああ、そうだな。基本的には俺と専属契約している死神部隊の奴等と、知り合いの死神娘。あとはそうだな……死神見習いに紹介を頼まれてとかっていうのと、お前みたいな特殊なパターンと、割と色々な奴等と来てるかもしれんな」
「そうなんですか。だから管理長さんとも仲が良いんですね。死神ちゃんだなんて」
「やめろ、それはまじでやめろ」
「ふふ、恥ずかしいですか?死神ちゃん」
「……お前、今晩夕食抜きにされたいか?」
「それは嫌です。ごめんなさいでした」
「宜しい」

夕食抜き程度までは割と本気で実行されそうで怖いのでここは素直に謝っておく。あまり調子に乗っても良いことはないと思うし。
短い会話の中ですぐ近くの伐採場を囲むフェンスの扉に辿り着き。先を歩いていた死闇さんがその無機質な扉を金属音と共に解放する。

「本当、良く育つなここの木は」
「ほえー……」

その林となっている伐採場は遠目から見てもそれなりの密度ではあったが、中に入るとさらに凄まじかった。
ぎっしりと、そして活き活きと育っている木々はそれぞれが互いの光合成を邪魔してしまうぎりぎりにまで枝と葉を広げ。競い合うかの様に成長し合っている。
この伐採場の面積自体はそこまで広くはないはずなのに、本当に森か何かに入り込んでしまったのではないかと勘違いしてしまいそうな程だ。

「これ、大体一週間くらいでこうなるんだよな」
「一週間?!」
「そうだ、一週間。そしてこれが最大限育っている状態。伐採するだけなら二日三日でもうできるぞ。ちなみに放って置けばまだまだ成長するらしいが、流石にそうなると面倒だとかってことで成長に制限をかけてるらしい。だからこれが最大」
「放って置いたらまだ成長するんですか」
「何でもこの範囲だけ密林になるそうだ」
「凄まじい生命力ですね」
「だよなあ」

なんだかいっそえげつないというか、生命の力強さ(物理)を目の当たりにしているような気分である。
幹も枝も太いしわたしにこれが切断できるのだろうか、少し不安になってくる。

「さあてと、伽耶、早速だが武器状態になれるか?」
「ええと、はい。やってみます」
「とりあえずはいつも通りで良い。一旦お前の状態を確かめたいからな」
「わかりました」

すうっと深く息を吸い込み、意識を集中する。
魔力が流れによって発生するくるりと身体を包み込む光の渦の中で自身の身体が変化して行くのを感じる。
そう、白く輝く純白の翼をそのまま鋭い刃にしたかの様に大きな鎌に。

「はい、変わりました」
「柄の部分を地面に突き刺して自立するのか、シュールだな」
「変身後の第一声がそれって酷くないですか?!」
「いや、そう言われても普通は刃の方を地面に突き刺して自立しないか、刃物って」
「わたし、今一応その刃側が頭なんですけど」
「不便だな」
「柄の方が頭でもなんだか嫌ですよ!」
「ふはっ、それもそうか。とりあえず手にさせて貰うぞ」
「はい、強度的にも普通の鎌ですし。痛覚や一部の感覚神経も相当深く傷つかない限りは機能していないので一応は安心して扱って下さい」
「ふーん、便利なんだな、っと」

金属と変わらない重量になっているはずのわたしを片手でひょいっと軽々しく持ち上げる。流石本業の死神、ということなのだろうか。

「とりあえず物に当たらないように振り回してみるぞ。問題なさそうか?」
「はい、大丈夫です」
「了解」

返事をした直後にくるくると振り回される。視界は目まぐるしく変化するが先程も言った通り五感は上手に麻痺されているので目が回ったり気分が悪くなったりするようなことは無い。
我ながら器用な変身能力ではあると思う。

「どうだ、おかしなところは無いか?」
「はい、問題なさそうです」

一通りの型を試すように振り回された後、再び声を掛けられる。
わたし自身に問題は無いけれど気になるのは……。

「あの、どうでしょう。使い心地というか、そうゆうものは?」
「悪くは無いな。まあ、自分の魔力で作った鎌より劣るのは当然だが……」
「だが?」
「切れ味はまだわからんが振り心地に関してだけ言うならその辺の武器職人が作った鎌よりは扱い安いだろうな」
「本当ですか?嬉しいです!」

流石に自分自身の魔力によって用意できる物に負けてしまうのは当然のことであるため、あまり気にはならない。
それよりも下手な武器よりも使い心地が良いというのはわたしとしてもとても嬉しい。そもそもの鎌が扱い難いものであることを知っているから尚更だ。

「よし、下見は終わりだ。手始めに木の枝から切断して行くぞ。試し切り開始だ」
「わかりました」
「お前が自分で言っていた通り強度的にはなんら問題ない。気負わず今の状態を維持してみろ」
「はいっ」

死闇さんが体勢を直し、わたしのことを構え直す。
彼の視線の先にあるのは頭上高くを多い尽くす大量の木の枝。枝と言ってもやはりこの成長力だ。それなりに太いものもちらほらと混ざりこんでいる。
だからと言って何かできるわけでもないわたしは彼の言葉を信じて今のこの身体の維持に努めることにする。

「行くぞ」

強く地面を蹴り付け凄まじい速度で空中に飛び上がる。これが死神の、彼の身体能力。その動きは普段の気だるい動作からは想像も付かない程に鋭利である。
秒の時間も経つ前に既に身体は枝の網の中へと入り込んでいた。そして。

「よっと」

わたしの身体も強く振り下ろされた。
純白の刃はしっかりと木の枝を捉え、迷うことなくそれを切断する。

「はっ、結構良く切れるじゃねえか」

少し楽し気な笑いと共に聞こえるわたしを誉める言葉。素直に嬉しい。

「良かったです。わたしはこのままで大丈夫ですか?」
「ああ、問題ない。その状態を維持しろ。好きにやらせてもらう。ただ疲労したらすぐに言えよ」
「わかりました。変身自体はともかく、こうなってしまえばそれほど魔力を使うようなことでもないのでしばらくは大丈夫です」
「なるほど、まあ無理はすんなよ。戦闘中なら多少のミスで死ぬぞ」
「はい、わかりました」

そうだった、今はともかく実戦で魔力を切らしたりなんかしたら大変なことになってしまう。洒落にならない。
今のうちに魔力の消耗も覚えて置くことにしよう。
そんなことに思考を回している間にも絶え間なく視界は色を変え、向きを変え、翼の刃は何度も枝を切断している。
素早く、鋭く振り回されながらこの様子を眺めているとどうやら彼は最小の動きで周囲の枝を連続して切断しているように見えてくる。
効率的に最短に枝が切り落とされていく様には美しささえも覚えるほどだ。

「綺麗……」
「何がだ?」

気付くと、つい言葉を口走ってしまっていた。
それに対して慌てて言葉を続ける。

「い、いえっ、その、動きが凄く綺麗だなと思いまして」
「そうか?それなら扱ってる側としても嬉しいな」

相変わらず口元がにいっと笑っていることだけは横顔から確認できる。
わたしが感じた率直な感想。それで喜んで頂けたのであれば何よりだ。
そして、しばらく枝の切断が続きあれだけ鬱蒼としていた枝はすっかり姿を消し、変わりに透き通った青空が視界に入ってきた頃。

――ズシャアッ!

「え?」

わたしに対して何の宣言も無く唐突に木の幹を根本から切断させられた。
あれだけ大きく、太く育っていた樹木が一瞬にして地面に倒れ伏す。

「ん、やっぱり切れたか」
「え、ちょ、やっぱり切れたか。じゃないですよ!切れなかったらどうするつもりだったんですか?!一言言ってくれれば身構えたのに!」
「一言言ったらお前逆にしくじる気がしてな。それに使用してる感覚で何も問題は無いと判断しての結果だ。落ち着け」
「え、ええ……」

言い返したいけれど失敗する可能性に関しては何も否定できないので結局言葉に詰まる。
一応わたし自身無事だったのだから良いと言えば良いのだけれどもう少しくらい気を使ってくれても良いのでは……?

「不満そうだな。まあ良い、とりあえず説明してやる」
「せつめい?」
「そうだ。ちょっとした勉強だな。そのままで良いからこれから言うことを覚えておけよ」
「は、はい」
「伽耶の身体は今、原理までは不明だが全身が金属と化している。そこまではお前自身も良くわかっているだろう?」
「はい、わたしも何故なのかまではわかりませんけれど……」
「前にも言ってたな、原理はわからないって。それは良いんだ。そしてその刃部分、ここもしっかり金属化している上に元々の切れ味も相当なものなんだろう。扱っていて切断の感触がかなり軽かった」
「ふむふむ」
「そして、一番重要なのがこれから話す点だ。武器と化しているお前の金属の身体は元々の強度だけじゃなくて表面全体に魔力のコーティングが施されていて補強されてるんだわ。そこに関して気付いているかどうかは知らねえけど」
「え、そうだったんですか?」
「ああ、やっぱり気付いてはなかったか。その魔力コーティングがあるからお前の刃は何の苦も無く太い樹木も綺麗に切断できたってわけだ。もう少し詳しく話そう」
「はい」

そこからしばらくの間、一般的な死神の武器についての説明を受けた。
死神の鎌にはベースとなる実体のが存在する“物理鎌”と呼ばれるものと、魔力だけで精製された“魔力鎌”と呼ばれるものがあるらしい。
魔力鎌に関しては初めてわたしが彼と出会った時に目の前で精製する瞬間を目撃したため何となく雰囲気は理解できた。
そして今回重要なのは“物理鎌”のほうである。魔力に関係無く多くの死神が利用する極一般的な形式の鎌であるとのこと。
この物理鎌は元となる物体、多くの場合は大鎌そのものに自身の魔力を流し込むことによって表面を補強し切れ味や強度を上げることにより通常では切断できないものを切断したり。不安定な形状を維持したりすることができるらしい。
わたしの身体はこの物理鎌の性質に近く。自分でも気付かないうちに自身の魔力で表面をコーティングし、切れ味と強度を増加させているのだとか。

「どうだ、理解できたか?」
「はい、おかげで凄く良くわかりました」
「なら良い。お前は自分の魔力で自分を保護することが出来てるってことだ。それを自分の意思でコントロールすることが出来るようになれば更に切れ味を鋭くすることもできるだろうな。何より、その方がお前自身が安全でもある」
「なるほど……わかりました。少し練習してみますね」
「あー、いや、今日はもう良い。充分だろう。それにここにある的じゃもう力不足だ」
「そうなんですか?」
「そうだ。何も知らない状態でこれだけの切れ味なんだ。これ以上鋭くなったとしても判断基準が難しい、あとあまり連続で練習したところで無駄に疲労するだけでもあるしな」
「安全第一、ですか?」
「そうゆうことだ。依頼の報酬分の木材も用意できてるだろう。その点も問題ない。報告して帰るぞ」
「あ、はい、わかりました。今元の姿に戻りますね」
「ああ、そうしてくれ」

そこからわたしは元の姿に戻り、念のため全身に負傷が無いかを確認した後。死闇さんと共に先程の小屋へと完了報告を行いに戻る。
初めての仕事ではあったが手応え自体は確かに感じることができた。少し安心だ。

「おお、お帰り。終わったのかね」
「ああ、いつも通りだ」
「そうかそうか、ご苦労さん。いつもの報酬だ。業者に頼むより安く済んで助かるよ」
「形式上必要なだけで報酬の為にやっているわけでも無いからな」
「本当に助かるよ。嬢ちゃんもありがとうな」
「いえ、わたしは何も」
「謙遜しなくて良いんだよ。仕事をしてくれたのに変わりはないんだ。な?」
「は、はい、ありがとうございます」
「それで良い。さ、気を付けて帰りなよ」
「言われなくとも。また何かあれば依頼は受諾する。俺じゃなくても他の奴等含めてな」
「わかっているさ。こっちもいつも通り依頼を発注させて貰うよ。それじゃあな」
「あいよ。行くぞ」
「はい、お世話になりました。管理長さん」

報酬の入った茶封筒を死闇さんに手渡し。また、変わらぬ笑顔を向けてくれる管理長さんを背に、今度は帰路へと付く。
……帰路へと?そういえば、今日は一体どこに宿泊するのだろうか?

「死闇さん死闇さん」
「ん?」
「今日はどこに宿泊するんですか?昨日の宿はもうチェックアウトしちゃいましたよね」
「そのことか。毎度毎度宿を使っていたんじゃ流石にお前の親父に請求する額もえぐいことになっちまうからな。今日からは俺の拠点のひとつで過ごすことにしようかと思ってる」
「拠点?」
「まあ、所謂別荘みたいなものだな。昨日は気分で宿を使ったが、実は各地に点々と別荘を置いてあるんだ。その方が依頼に向かいやすい」
「死闇さん、もしかしてお金持ちですか?」
「さあ。どうなんだろうな」

どうなんだろうな。と言ってはいるが別荘を大量に抱えてる人がお金持ちじゃないわけないじゃないですが死闇さん。
そこまで大きくは無い街の、小さな武器屋で過ごしているわたしには全く想像の付かない世界である。

「それとその別荘のことでひとつだけ注意点があるんだが。その別荘のいくつかは俺と契約してる他の死神ズにも自由に利用させてるんだ。一応利用報告は入れるようにしてるんだが拠点が被ったら同じ場所で一日過ごすことになるかもしれん」
「え、ええと……」
「どうした?」
「あの、流石に男の人とかだとわたし身構えちゃいますよ?」
「あー、それは問題ない。女しかいないんだわ」
「なんと」
「変わった奴もいるが伽耶のことを邪険に扱うことは無いだろう。安心しろ」
「そうですか?それなら、わかりました」
「ん、出くわした時には一応仲良くしてやってくれ」
「緊張しますけど、善処します」
「ああ、助かる。この近くの街にもひとつ拠点がある。今日はそこに向かうぞ」
「わかりました」

時刻は午後三時頃だろうか。真昼間の強すぎる日差しは落ち着き。心地良い日光が自然豊かな景色に優しく降り注ぐ。
その中をこの短期間で造られたわたしと彼の距離、彼が前を歩きそのすぐ斜め後ろを私が歩くという距離感を保ちながらこの辺りで一番近くにある街へと向かい歩んで行く。

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