ミーニャの鎌


「お父さん、また武器を治してるんですか?」

「ああ、今日は特別ぼろぼろなのが持ち込まれてきてな、困ったもんだ」

「そうですか・・・あの、これ、また依頼です」

「ん、そこに置いておいてくれないか?この鎌を直したらやるよ」

「はい」

「綺麗だろう?まだ見習いの子の鎌でな、凝ったディテールのわりには振りやすい、それに透明だから鎌で視界を遮られることもない」

「可愛い、女の子のものですか?」

「ははは、そう。将来有望の死神ちゃんだ」

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