さっぱりしたものが食べたいという私の要望で、衛宮くんと二人で魚屋へ。普段買わない刺し身の種類も買っていったところ、ランサーに耳打ちされて「いいもんが見れたから、これはそのお礼。持っていけ」と渡された。「あ、おい!ランサー、小町に寄るな」「はいはい。飯作るんだろ?さ、帰った帰った」衛宮くんは私の手を握って、力強く引っ張ってきた。よく見ると、衛宮くんは不満げにランサーを見ていた。「あ、えっと、ランサー、有難う!これたべるね」「おう!」家につくまで、衛宮くんは私の手を握ったままだった。
レモンペッパー味のサラダチキンを作ろうと考えるが、前回の失敗を経験してる私は不安になった。「え、衛宮くんに味付け頼んでもいい…?」「勿論。花音って酸っぱいの苦手だったよな?」一度しか言ってないはずなのに覚えてくれてる衛宮くんに味付けなどどうでもよくなった
靴擦れした私の足に伴奏骨を貼る衛宮士郎くんの手つきがあまりにも自然な流れで、ついつい見てしまう。私の足を掠める衛宮くんの指先が、火傷したようなじくじくした感覚に陥る。「できたぞ」「…ぁ、ありがとう」足だけでなく、心まで火傷したようだった。
生徒会に用事があって顔を出すと、衛宮くんだけがぽつんと一人でいた。「あれ、衛宮くん?」生徒会だっけ、と思わず尋ねた。衛宮くんは会長に頼まれたことをしていたらしい。「会長いつ戻るかわかる?」「すぐ戻るんじゃないか?座って待ってろよ。立ってると足痛いだろ」そうやって私を気遣ってくれるところが、さらに好きを加速させてるって自覚は……ないよね……。
見るからに小町が寒そうだ。なぜならさっきから指先に自分の息を吹きかけてるから。「そんなに寒い?」声をかけられると思わなかったのか、小町は露骨に声をあげた。「寒い…」「これ、やるよ」「え!」小町に渡したのは未開封のカイロ。カイロと俺を交互に見て「本当にいいの?衛宮くんが寒くない…?」「俺は大丈夫。寒そうな小町をほっておけないよ」「衛宮くん有難う!」さっきまでの顔が明るくなって、笑顔が俺に向けられる。その瞬間、胸の奥が熱くなった。もっと見たい…もっと?なんでだ…?
凛とお昼を食べていたら、衛宮くんから声をかけられた。「小町が白米って珍しいな」それ、凛にも言われた。「ふりかけ忘れた…」「ちゃんと食べてるのよ、この子。褒めてあげて」「ちょっと、凛!」衛宮くんは、そうだなと頷いて「小町は凄いよ」と微笑んでくれた。
ポストにピザのチラシが入っていた。半額セールをやってるらしい。「ピザいいな…」「頼むか?」「夕飯決まらないし、たまにはそうする?」「ああ、俺も見てたら食べたくなった。」私に合わせてくれたのかな。衛宮くんは優しい。衛宮くんの食べたいピザにしよーっと。
明日は台風なことをすっかり忘れていた。スマホを見ると衛宮くんから「洗濯物しまっておいてくれ!!」と連絡が入っていた。いつものシルバニアスタンプを連打したので衛宮くんが見るときは絶対呆れて笑ってると思う
「えっ、やばい」「どうした?」見てよ、衛宮くんと見せられたものはドライヤー。パーツが外れて壊れてしまったらしい。直すと提案したら、古いからと断わられた。「最新のものが欲しいから一緒に買いに行かない?」珍しく花音からの誘いに俺は断る理由などない。
衛宮くんに情けない姿を見せてしまった。恥ずかしすぎる!自分が間抜けすぎる…場所が腰だから自分じゃ貼れなくて、結局衛宮くんに湿布も貼ってもらった。こんなこと起きないように気をつけないと…。