「もーだからちゃんと説明してって言ったじゃん!シコ松兄さベブッ!!」
「だから女性の前ではやめろってんだろぉっ!!」
後ろで誰かが吹き飛んだ音がしたけど気にしないでおこう。
私の脳内はもうそれどころではない。
「俺ら6つ子なんだー。だから同じ顔が6つってね。」
ウインクを付けながら話を進めてるのはおそ松さんと言うそうで。
6つ子の中の長男かつ暗殺部隊のリーダーかつマフィアのボス。つまりおじいちゃんの後任にあたる。
こんな若い人がマフィアのボスってありえるのか。これは漫画か?(注:夢小説です。)
「てことで、初めまして菜緒ちゃんっ。
君の事は、じいちゃんからいっぱい聞かされてるよ〜。」
初めましてって言われるけどなんだかもう初めて会ってるっていう緊張感はどこかに行ってしまったよう。
それは同じ顔を繰り返し見ているからなのか、おそ松さんの雰囲気がそうさせているのかはわからないけど。
「でも、ほんとにかわいーね!高校生でしょ?勉強楽し?
あ、もうすぐ夏休みだからテンションあがるよねー!」
そしてよくしゃべる。
「俺も夏休み大好きだったなー。あ、でも宿題めんどくさいよねー。
いつもチョロ松とかトド松の写させてもらってたよー。」
「おそ松しゃべりすぎ。菜緒さん、びっくりしてるから。」
「あー聞いた?みんな聞いた?
いいのか〜チョロ松ぅ〜?我、ボスぞ?」
「うわ〜おそ松兄さんうっざ。
カラ松兄さんよりうざいよ。」
「えーそれはショックー。」
「おそま〜つ?それは俺もショックだぞ〜?」
「てかさー、チョロ松なんでそんなカッコつけてんの?
菜緒ちゃんいるから?」
「は、はぁ?!んなわけないだろ!」
「そうだよ、おそ松兄さん。チョロシコスキー兄さんがカッコつけたところで意味ないよ。」
「トド松、お前そろそろいい加減にしろよ……っ?」
「おいおい、喧嘩はやめろ。カラ松Girlが驚いているぞ。」
「やっぱさー、俺が一番かっこいいよね〜。」
「は?何言ってるの?やっぱおそ松兄さんてバカだよね。」
「そのバカな兄さんのエロ本読んでるの誰だよ〜?」
「うわ、トド松、おそ松と同じ趣味?引くわ〜。」
「おいおい、お前ら、カラ松Girlがいるんだ。下ネタはやめた方がいいんじゃないか?」
「ちなみにチョロ松は痴漢ネタだよね。」
「うぉぉおおおぉおぉおおおい!!!!なに言ってんだてめーっ!!」
…………暗殺部隊は、今日も平和です。
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